こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー（公認心理師）の竹内成彦です。

今日は、「優しい人だと思って結婚したら…」というテーマでお話したいと思います。

私（竹内成彦）は、誰もが皆そうかと思うのですが、優しい人が好きです。
でも、私には、「どんな人を優しいと感じるのか？」自分でもちょっとよくわからないところがあります。

私と同じ人は多いのではないでしょうか？　「どんな人を優しいと感じるのか？　ちょっとよくわからない…」と仰る人たちです。
実際、「優しい人」という定義は、人によって違い、曖昧じゃないかと思います。

とりあえず私は、怒られるのが大嫌いなので、怒りん坊の人が怖くて嫌いです。
だから私にとって、「優しい人というのは、怒らない人」を指します。

さて、「優しい人」というと、私はいつも、生まれつき性格、キャラ診断でいうところのおばあさんタイプを思い出します。エニアグラムで言うところの、タイプ９の人です。

おばあさんタイプの人は優しいです。滅多に怒ることはありません。キャラ診断でいうところ、９タイプの中でもっとも怒らないタイプ、それがおばあさんタイプです。

「おばあさんタイプの人がなぜ怒らないのか？」と言うと、それは「人に期待しない性格だから」です。おばあさんタイプは、人に期待しない人だからこそ、期待外れが起こることもなく、それで腹を立てることもない…というわけです。

逆に言うと、よく怒る人というのは、人に期待して、自分の思い通りに事が進まないから、腹を立てるのです。

さて、そんな素晴らしいおばあさんタイプなのですが、生まれつき性格に良い悪いはなく、よって、おばあさんタイプの、人に期待しないという性格が、ときに仇（あだ）となることがあります。

というのは、おばあさんタイプは、人に期待しない分、残念ながら、人の期待にも応えない人であることが多いからです。おばあさんタイプは、そもそも、自分が人に期待しないので、世の中には、人が自分に期待する、しかも必要以上に期待する、そしてそんな人が世の中にたくさんいる…ということが信じられません。

おばあさんタイプに言わせれば、「どうして人に勝手に期待し、それが叶わなかったからと言って、怒るのだろう？」ってな感じです。

だから、怒らない優しい人だと思われて結婚したおばあさんタイプは、ときに配偶者から強烈な怒りをぶつけられることがあります。「どうして私の期待に応えてくれないのよ」と…。

おばあさんタイプは、「ごめんね」と言って謝ることが多いのですが、本当は「相手がどうして怒っているのか？」よくわからないので、謝罪が大変に表面的なものになってしまいますし、また同じ過ちを何度も繰り返します。

そういうこともあり、「優しい」と言われることが多いおばあさんタイプですが、距離が近しい配偶者からは、「冷たい」と言われることが多々あります。それがおばあさんタイプの特徴です。

あと、おばあさんタイプは、誰に対しても優しいです。「そんな結構なことはないじゃないか」と思われるかもしれませんが、この記事をお読みのあなたは如何でしょうか？　たとえば、自分のご主人が、自分に対しても隣の奥さんに対しても、公平に、同じぐらい優しかったら、それでもいいでしょうか？　平気でいられますか？　平静でいられますか？

誰に対しても優しいというおばあさんタイプは、その特徴が、時に長所になったり短所になったりします。それが、一生変わることのない生まれつき性格の面白いところです。

今日は、おばあさんタイプの話、エニアグラムでいうところのタイプ９の話をを中心にしていますが、おばあさんタイプは、人口の５％前後ぐらいいらっしゃいます。そう、あなたの周りにもおばあさんタイプはいるということです。←印象の薄い人であることが多いです。

おばあさんタイプは、精神的に成長すると、人に期待せず人の期待に応える人なっていきます。逆に、精神的に後退すると、人に期待して人の期待に応えない人になります。それがおばあさんタイプの性格特徴です。

あなたは「優しい人」というと、どんな人をイメージを持ちますか？
私は、真っ先に「怒らない人」というイメージを持ちますが、これが正解ではありません。人によって、優しい人のイメージが違うというのは、大変に興味深い事実ですね。

最後に、私の個人的な嗜好は置いといて、
「優しい人というのは、どんな時も、他者に暖かい関心を寄せ続けられる人」ではないかと思うのですが、あなたはどう思いますか？

というわけで、今日は、
「優しい人だと思って結婚したら…」についてお話しさせて頂きました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

　　　　　　この記事を書いた人は、心理カウンセラー（公認心理師）の竹内成彦です。