Yahoo!ニュース

【広島市】話題の整骨院!足から体を変える『a-style整骨院』に行ってみた!

なおゆきWebライター(広島市)

こんにちはWebライターのなおゆきです。広島市安佐南区の整骨院「a-style整骨院」は、足に特化した整骨院として注目を集めています。今回はその魅力的な取り組みを深掘りするため、オーナーの白松さんにお話を伺いました。

a-style整骨院

a-style接骨院
a-style接骨院

広島市安佐南区安東2丁目18-12に位置するa-style整骨院は、静かな住宅街の中にある整骨院。オープンから3年目を迎え、オーナーの白松さんが一人で手がけています。

どんな整骨院?

院内の様子
院内の様子

a-style整骨院は、足から体を変えるをテーマにした整骨院であり、広島市内でも珍しい存在です。白松さんは「髪が伸びたら床屋さんや美容室に行くように、足や靴も専門的にケアすることで、より多くの人に役立てると考えました」と話します。

特に、足病学を基にしたアプローチを採用し、個々の足に合った靴を提案しています。

★足病学(そくびょうがく)とは?
足や足首、下肢(膝から下)の健康や病気を専門に研究・治療する分野のことです。足の痛みや怪我、歩行の問題、糖尿病による足の合併症など、足に関連するさまざまな問題を診断して治療します。足病学者は、これらの問題を予防するためのアドバイスや、特別な靴やインソールの提案も行います。簡単に言えば、足病学は「足の健康を守るための専門的な医療分野」です。

院内にはキッズスペースもあるため、お子さんと来られても安心です。
院内にはキッズスペースもあるため、お子さんと来られても安心です。

施術体験とインソールの効果

写真右側がa-style整骨院のオーナー白松さん
写真右側がa-style整骨院のオーナー白松さん

今回は取材に同行した私の兄が白松さんの施術を受けることに。まずはFPI検査という足の分析から始まりました。この検査では足の写真を撮影したり、測定器でサイズを測り、点数をつけることで足の状態を評価していくそう。

兄の足の写真を撮影していく白松さん
兄の足の写真を撮影していく白松さん

白松さんは、兄に「昔スポーツしていましたか?」と談笑しながら、テキパキと足の写真を撮り、測定具を使って足の横幅や周径を測定しました。普段見ない光景に、どんな結果が出るのか楽しみでした。

談笑しながらも真剣に足の測定を行う白松さん
談笑しながらも真剣に足の測定を行う白松さん

この検査によって足のゆがみがわかり、インソール(専門的な靴の中敷き)が必要かどうかが明らかになります。ちなみに、インソールを取り扱うには資格が必要とのこと。検査結果からは、足のゆがみや筋肉の使い方が明確にわかり、それに基づく施術が行われるそうです。

FPI検査を終え、まず兄の足のサイズが判明しました。普段30センチのスニーカーを履いていた兄ですが、検査の結果、正確には29センチであることがわかりました。

白松さんによれば、「靴は少し大きめに作られているため、30センチの靴を履くと、実際には30.8センチになることもあります。測定してみた結果、お兄さんの場合は29センチのスニーカーがいいですね。横幅もワイドタイプでもなく、一般的な横幅のスニーカーで十分な足のサイズなので、探しやすいと思いますよ」とのこと。

兄は「今まで30センチの靴をずっと履いていたので、驚きました。自分に合ってないサイズを履いていたということですよね。今後の参考にします」と感心していました。

本当の自分の足のサイズを把握できていない人は実は多いそう。兄もその一人だった。大きめのサイズの靴を履いていると、歩く度に中で足がズレたり、足の痛みの原因になるそうだ。
本当の自分の足のサイズを把握できていない人は実は多いそう。兄もその一人だった。大きめのサイズの靴を履いていると、歩く度に中で足がズレたり、足の痛みの原因になるそうだ。

次に、足のアーチや土踏まずについての診断が行われました。白松さんはタブレットを使いながら、良い例と悪い例を示しつつ、兄の足の状態を詳細に説明してくれました。「お兄さんの土踏まずやアーチを見たところ、そこまでべた足ではなく、少しアーチもあるので1点ですね」との診断結果が示されました。点数をつけることで、より明確な診断が可能となるそうです。

白松さんの説明はとても分かりやすく、タブレットなども使って説明してくれる。FPI検査ではそれぞれの部位に点数をつけていくそうだ。
白松さんの説明はとても分かりやすく、タブレットなども使って説明してくれる。FPI検査ではそれぞれの部位に点数をつけていくそうだ。

続いて、距骨(きょこつ)の診断結果が発表されました。正常な距骨の場合、えくぼのようなくぼみができますが、兄の場合は内側に倒れている状態でした。点数は2点で、白松さんが試しに兄の距骨を正しい位置に戻すと、兄は「これが本来の位置なんですね。すごく違和感があります」と驚いていました。

距骨を正常な位置にすると、違和感を感じるほどに兄の場合は内側に倒れているそう。
距骨を正常な位置にすると、違和感を感じるほどに兄の場合は内側に倒れているそう。

かかとの診断結果も説明されました。白松さんは「正常なかかとはアキレス腱と一直線になります」と話し、良い例と悪い例の写真を見せてくれました。診断の結果、兄のかかとは11度傾いており、5度以上傾いている場合は2点になるとのこと。

兄は「こんなに傾いている原因は何でしょうか?」と質問し、白松さんは「まず一つは靴ですかね。あとは歩き方であったりとか、今までどういうスポーツをしてきたか、どういう身体の使い方をしてきたか?というのが大きいですね」と説明してくれました。

兄のかかとの写真。なんと11度傾いていることがわかった。
兄のかかとの写真。なんと11度傾いていることがわかった。

最後に、つまさき(前足部)の向きを診断しました。後ろから見たときに、親指側が見えるのがマイナス1点、小指側が見えるのがプラス1点、小指がはっきりと見えるのがプラス2点です。兄の場合、若干小指が見えるため1点の結果となりました。

FPI検査の結果、合計点数は6点
FPI検査の結果、合計点数は6点

全ての診断点数の合計は6点。白松さんは「この点数は大丈夫ですか?」と兄に尋ねられると、「今後、腰や膝、股関節に痛みが出る可能性があります。5点以上の方にはインソールをつくることをおすすめしています。実際に見てみますか?」と答え、インソールを見せてくれることになりました。

FPI検査後に白松さんが見せてくれたのが赤いインソール
FPI検査後に白松さんが見せてくれたのが赤いインソール

白松さんが見せてくれた赤いインソールは、海外の医者が処方するものだそう。「このインソールはいわば矯正器具になります。簡単にいうと歯の矯正器具みたいなものです。このインソールにのると、だいぶ踏ん張りやすさは出るかなと思います。今から試しにそのテストを行いたいと思います」と説明されました。

テストとして、まずインソール無しで白松さんが手を組んだ兄に思いきり体重をかけてみると、力自慢の兄でも少し体がぐらつきました。

思いきり体重をかける白松さん。力自慢の兄もさすがに少し体がぐらついていました。
思いきり体重をかける白松さん。力自慢の兄もさすがに少し体がぐらついていました。

続いてインソールに乗った状態で先ほどと同じことをしました。白松さんに思いきり体重をかけられても兄の体が安定し、兄自身も「すごい!しっかり踏ん張れる」と驚いていました。

インソールにのった状態で同じテストをする。体重を思い切りかけられても笑みがでるほど余裕があり、ビクともしていませんでした。
インソールにのった状態で同じテストをする。体重を思い切りかけられても笑みがでるほど余裕があり、ビクともしていませんでした。

白松さんは「お兄さんの足はゆがみがあって倒れてしまっているので軸がそれぞれ逃げている状態。そこでインソールいれることで真っ直ぐの軸を作ってくれるんで安定するんですよ」と教えてくれました。私も取材後に同様のテストを行い、兄と同じくインソールの効果を実感しました。

また靴にインソールを入れることで他にどんな変化が起きるのか、白松さんに聞くと、「まず痛みが減る可能性があります。足に原因があったために腰や肩の治療で長年他の接骨院で治療していた人も当院にきて、足に原因があることがわかり、インソールを使ってみたところ腰の痛みが改善した患者さんもいます」とのこと。

兄も私もインソールの効果にはびっくりしました。実際にa-style整骨院に来られたお客さんからは「改善されたよ」「よくなったよ」という声も後を絶たないそうだ。
兄も私もインソールの効果にはびっくりしました。実際にa-style整骨院に来られたお客さんからは「改善されたよ」「よくなったよ」という声も後を絶たないそうだ。

施術の最後にはオススメのスニーカーも教えていただきました。白松さんは「まず靴のかかとの横部分は固いほうが良いです」とアドバイスし、そこで兄が「今日、僕が履いてきた靴はどうですか?」と聞いてみると、白松さんは「これは柔らかすぎですね」と指摘され、みんなで笑いが起こりました。

兄の靴を見てもらう。靴に痛みもあり全体的に柔らかいため、足には良くないことが分かった。
兄の靴を見てもらう。靴に痛みもあり全体的に柔らかいため、足には良くないことが分かった。

さらに「距骨周辺が捻りにくい靴や、つまさきがしっかり曲がる靴を選ぶと良いです」と実際に靴を見せながら説明してくれました。

足の知識や靴のことを分かりやすく丁寧に教えてくれる白松さん。
足の知識や靴のことを分かりやすく丁寧に教えてくれる白松さん。

兄にオススメされた靴はニューバランスの574で、スポーツやウォーキングにはニューバランスの880や1880が良いとのこと。普段靴を購入するときはデザイン性や履き心地を重視してしまいがちだけど、体のことをしっかりと考えて靴を選ぶということもとても大事なのだということが白松さんの話を聞いてわかりました。

そしてなによりこんなにも分かりやすく詳しく教えてもらえて、自分に合った靴も提案していただけるのはすごいなと感じました。

★a-style接骨院ではスニーカーだけでなく、ランニングシューズ、ウォーキングシューズ、通学靴、スポーツシューズ全般、上靴、パンプスなどの靴全般の提案も受けることができる。

ニューバランス574 出典:ニューバランス公式サイト
ニューバランス574 出典:ニューバランス公式サイト

a-style整骨院を開業したきっかけ

一通り施術体験を終えた後に、白松さんにa-style整骨院を開業したきっかけをお聞きしました。

a-style整骨院のオーナーである白松さんは、スポーツ好きが高じてトレーナーを目指し、九州の専門学校を卒業後、山口県の整骨院に勤務しました。しかし、資格がない状態ではできることが限られ、再度専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得。その後、整骨院で9年間の経験を積みました。

結婚を機に広島市に移住した白松さんは、「新しい挑戦をしてみたい」という強い意欲から、29歳でリハビリを提供するディサービスに勤務します。ここで「35歳までには独立したい」という目標が芽生えました、

しかし、ディサービスでの勤務を通じて、理想と現実のギャップに直面します。初めは利用者一人一人にじっくり対応できていたものの、利用者が増えるにつれて十分なケアが難しくなり、自分の理想とする施術ができない現実に直面しました。この経験が、白松さんに「一人一人の話を聞き、しっかりと対応したい」という思いを再確認させ、a-style整骨院開業のきっかけとなったそうです。

a-style整骨院の地域活動

講座の様子。体のこと、足のこと、靴選びの重要性を広めている。
講座の様子。体のこと、足のこと、靴選びの重要性を広めている。

現在、a-style整骨院では地域活動にも積極的に取り組んでおり、安田女子大学のラクロス部や五日市の小学生サッカークラブ「リベルタ」のトレーナーも担当しています。また保育園や助産院にも出向いて、靴選びの講座などを行っています。

また、多くの人が抱える足の悩みの中でも、特に女性の外反母趾がここ17年で30倍に増加しているそう。その一因は不適切な靴にあるとのことです。靴のサイズや形が足に合わないことで、さまざまなトラブルが生じることが明らかになっています。

白松さんは「足の痛みや体の痛み、どんな些細なことでも気軽にご相談ください。みなさんのお越しを心よりお待ちしております」と、頼れる存在です。

まとめ

白松さんは取材中に見せる爽やかな笑顔が印象的でした。
白松さんは取材中に見せる爽やかな笑顔が印象的でした。

この取材を通じて、a-style整骨院が単なる整骨院ではなく、足に特化した専門的なケアを提供する場所であり、利用者一人ひとりに合ったアプローチを大切にしていることがよく分かりました。足元から健康を見直すことで、日々の生活がより快適になると感じさせてくれる貴重な体験でした。

もし、体の痛みや足元の痛みに不安を感じている方や、靴選びに悩んでいる方がいれば、ぜひ一度を訪れてみることをお勧めします。白松さんの丁寧な診断とアドバイスが、あなたの健康を支えてくれることでしょう。

a-style整骨院
◆住所
広島市安佐南区安東2丁目18-12
◆営業
9:00〜13:00・14:30〜19:00(日・祝休診)
※水曜・土曜は9:00〜14:30(午後休診)
◆電話番号
082-576-3749【予約優先】
◆駐車場
店舗前の月極駐車場の1番・店舗前スペースにも1台駐車可能
a-style整骨院のインスタグラムはこちら
a-style整骨院のホームページはこちら※料金の詳細も掲載されています。

【a-styl整骨院の周辺地図】

出典:Yahoo!マップ
出典:Yahoo!マップ

Webライター(広島市)

広島市のグルメ、ファッション、イベントなどジャンル問わず気になる情報を発信しています。広島市に住んでまもない人はもちろん、長年住み続けている人にも新たな発見になるようなおすすめの情報をお届けします。おすすめのお店やスポットの取材希望の方はお気軽にコメントくださいね。今年から動画制作も本格的に始めます。どうぞよろしくお願いします。

なおゆきの最近の記事