【ゴルフ】【初級者】コースラウンドでは、どんな場所でどのクラブを使うのか
様々な状況からのショット
コースでは練習場のようなマットではなく、天然芝や砂(バンカー)から打つ。さらに、平らな場所から打つことはほとんどない。「80%以上の確率で平均斜度5度以上の地点からのショットになる」という研究結果も発表されているほどだ。
そこで知っておきたいのが、状況に応じたクラブ選び。初級者がよく使っている、7~8本ほど入ったスターターセットにも一通りの種類のクラブが入っているが、状況に応じたクラブ選択をうまくできないと宝の持ち腐れになってしまう。
そこで今回は9種類の場所、「ティーイングエリア」「フェアウェイ」「ラフ」「フェアウェイバンカー」「ガードバンカー」「ウォーターハザード」「OB(オービー)エリア」「グリーン周り」「グリーン」から、それぞれどういうクラブを選択すれば良いか解説する。
※コースラウンドで使える本数の最大は14本。初級者はできるだけ少ない本数(ドライバー、7番アイアン、アプローチウェッジ、パター、の4本、など)でプレーするのがおすすめ。コース未経験者やコースデビューして間もない初級者は、今回の解説は「今後のイメージ」としてとらえて欲しい。
<関連情報>
ゴルフ】初心者ゴルファーが少ないクラブの本数でコースラウンドするべき理由(Yahoo!ニュース エキスパート)
9種類の場所
ティーイングエリア
第一打(ティーショット)を打つ場所。女性が使う「赤ティー」から、フルバック「黒ティー」まで色々ある。一般男性は「白ティー」を使うことが多い。ショートホール(パー3)以外は、ドライバーを使うことが多い。狭かったり、飛びすぎると池やバンカー、林などに入ってしまう場合はウッド系やアイアンを使う場合がある。
フェアウェイ
芝を短く綺麗に刈っている打ちやすい場所。グリーンを狙いやすくなる。アイアンだけでなく、フェアウェイウッドやユーティリティーなどウッド系のクラブを使いやすい状況だが、傾斜があったり、ターゲット方向に池などがある場合は、きざむ場合もある。
ラフ
芝が伸びている場所。芝が短く、ボールが浮いていればウッド系も使用可能だが、芝が長く、ボールが埋まる場合は、グリーンまで距離があってもショートアイアンを使う必要がある。インパクト時にはクラブヘッドが芝に絡まり、フェースの向きが不安定になりやすい。ヘッドスピードが速い場合、飛びすぎる(フライヤーする)ことがある。
フェアウェイバンカー
ホールの途中にある砂の入った窪地。使用クラブは距離やバンカーの土手の高さ、ボールの止まっている状況によって変わる。ボールだけを打つ必要がある。
ガードバンカー
グリーン周りにある砂の入った窪地。使用クラブは主にサンドウェッジ。ボールを直接打たずに、ボールの手前にクラブヘッドを打ちつけ、砂を爆発させるようにしてボールを飛ばす(出す)。
ウォーターハザード
池や川の総称。黄色や赤色の杭で区切られており、水の有無は関係ない。ルールに基づいて、一打罰でプレーする。残り距離を含めて、ボールが止まっている状況によって使用クラブは変わる。
OB(オービー)エリア
白杭で区切られているプレー禁止区域。入るともと打った場所から打ち直し+1打になるので注意が必要。ローカルルールで、前進4打のルールがある場合はそれに従う(全身4打目は主に黄色のティー。ティーアップできる)。打ち直しの場合でも、OBしたクラブを別のクラブに変えて打っても良い。
グリーン周り
ウェッジやアイアンを使う。芝や傾斜の状況、ピンポジションをふまえて、「上げるor転がす」といった選択をして、それにマッチするクラブを使う。パターでもよい。
グリーン
パターを使う(プロトーナメントでは稀に状況次第でパター以外を使う場合がある)。
無理しないことが最優先
ゴルフクラブには多くの種類がある。それぞれに特徴があり、その特徴を生かすことができると良いスコアにつなげやすくなる。ウッド系の飛距離性能や、ウェッジの高さの出しやすさなど、活用できるとプレーの幅が広がるのだ。
ベースとなる基本スイングをある程度身に付けることができれば、クラブの使い分けについても探っていけると良いだろう。クラブ選択を含めたコースマネージメントスキルを磨いて、スコアを出すコツを掴んで欲しい。
<関連情報>
コースで様々な状況に対応するために(GOLFERS SUPPORT)
傾斜地からのショット(GOLFERS SUPPORT)