イタリア企業へのサイバー攻撃で防衛省機関宛のメールも流出
イタリアのセキュリティ企業”Hacking Team”がサイバー攻撃を受け、各国政府とのメールを含めた内部ファイルが流出しましたが、その中に日本の防衛省の技術研究本部に宛てたメールが含まれていました。
英紙”The Guardian"の伝えるところによれば、イタリアのセキュリティ企業”Hacking Team”がサイバー攻撃を受け、400GBものファイルが外部に流出したそうです。Wikileaksで公開された流出情報には、サイバー攻撃の糸口となるソフトウェア製品の未発見の脆弱性情報の他、通信の匿名化を行うソフトウェア"Tor"を傍受する事が出来ると主張する政府機関宛のメールも見つかるなど、波紋を広げています。
流出した情報の中には日本関連のものも多く含まれ、2014年に開かれた日本のセキュリティ展示会関連のメールの他、防衛省技術研究本部の職員に宛てたメールも確認出来ました。メールの内容は、来日するのでぜひ製品のデモンストレーションを行いたいというもので、展示会で集めた名刺情報を元にした、営業活動のメールのようです。
日本関連で流出したメールはそこまで重要な内容ではありませんが、セキュリティの責任を負えない側で起きた情報流出なだけに、情報セキュリティの難しさを孕んだ問題と言えそうです。