「家族が片づけてくれない」整理収納アドバイザーがその理由と対策を徹底解説
「SNSを参考に片づく収納にしたのに家族が片づけてくれない」
こんなお悩みはありませんか?
実はこれは整理収納アドバイザーとしてお客様宅に伺うと、意外に多いお悩みのひとつです。
今回は家族が片づけてくれない理由を、ある実験を元に解説します。
お弁当でこんな実験をしてみました
筆者には二人子供がいます。
二人が高校生の頃こんな実験をしてみました。
ある朝、お弁当のおかずをそれぞれ詰めてもらいました。
詰め方などの指示は一切なしで、それぞれ好きなように詰めていきます。
結果は…
こちらは上の子
きれいに整ったお弁当。
「自分がお弁当を開けた時に『うわー(キラキラ)』と思える、映えを意識したお弁当が好み。」と。
(最初の画像も娘が詰めたお弁当です)
こちらは下の子
「開けた時に何が入ってるかわかるといいから、おかずを混ぜたくない」と、一つのカップに一種類のおかずが基本。
映えは不要で、何がどこにあるかわかればいい。
この実験でわかること
それぞれの好みが詰め方の違いに反映されています。
お弁当箱は一番小さい収納スペース。
小さなお弁当ですら違いが出るので、収納にもそれぞれの違いが反映されます。
改めて、二人に使いやすいと思う収納を聞いてみました。
上の子
「出し入れしやすい」といった機能性はもちろん、見た目の美しさも重視。
SNSなどでよく見かける映える収納が好み。
下の子
「出し入れしやすい」といった機能性のみを最重要。
収納用品の見た目には全くこだわりはなし。
パッと見た時に判断しやすいようにラベリングは必須。
けれどテプラなどで可愛い装飾は不要、読めればいいからマステに手書きで十分。
家族でも好みや使い勝手の良さは十人十色
小さなお弁当箱でも好みの違いが出るので、広い収納スペースだとより違いがはっきり出ます。
自分が片づけやすい収納だと思っていても、家族にとっては使いにくい収納になっていることは珍しいことではありません。
収納が使いにくいと元の場所に戻せず、「家族が片づけてくれない」原因の一つになります。
筆者の失敗談
筆者は透明や半透明の収納グッズを使って、中が判別できればラベリングは不要です。
子供たちが幼少期の頃は、透明の収納ケースに子供服やおもちゃを収納しラベリングはつけていませんでした。
そのため、下の子が上手く片づけることが出来なくて、「なぜこの子だけ片づけられないんだろう?中身がわかりやすいのに…」と悶々としていました。
けれども、下の子が使いやすい収納の形を知ってからは、ラベリングをつけるようになりました。
たかがラべリング、されどラベリング。
目印がついたことで、使った後も上手く元に戻せるようになりました。
家族みんなが片づけられる収納を作るコツ
使いやすい収納は十人十色。
ヒントはSNSの中ではなく、家族の行動や心の中にあります。
片づけても散らかりやすい場所は、片づけにくい収納になっている可能性が高いです。
それを引き出すコツは普段のコミニュケーション。
使いやすい収納や改善点を聞いて、改善を繰り返しながらベストな形を作って行くのが近道です。
※記事内容は個人の感想や見解を含みます。
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