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韓国ロッテのエース候補生 千葉ロッテで研修へ

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ロッテジャイアンツの右腕ユン・ソンビン(写真:ストライク・ゾーン)

ロッテジャイアンツは14日、イ・ヨンフン2軍投手コーチ(41)とユン・ソンビン投手(20)が千葉ロッテで研修を行うと明らかにした。また千葉ロッテからも発表があった。期間は6月3日までの約3週間。千葉ロッテの2軍施設、浦和球場を中心に技術の向上と体力強化を目的に行われる。

ユン・ソンビンは2017年にドラフト1次指名でロッテに入団。プロ1年目は右肩の治療、回復に努め、2年目の昨季は18試合に登板し、うち10試合で先発マウンドに上がり2勝5敗、防御率6.39だった。

長身からの140キロ台後半の速球、フォークボールを決め球に昨季は50回2/3を投げ、65個の三振を奪ったユン・ソンビン。今年から背番号が69から18に変わり、先発投手として大きな期待を背負っている。

ユン・ソンビンは今年2月の沖縄キャンプで自身の課題にコントロールを挙げた。

「コントロールを良くするためにフォームを安定させたいが、体力が落ちてくるとフォームが一定ではなくなってくる。先発で投げられるスタミナをつけたい」

2019年のシーズンの目標を「一軍の先発エントリーを維持すること」と話したユン・ソンビン。今季の初登板はチームの開幕5戦目、3月28日のサムスンライオンズ戦での先発だったが、打者4人に対し3つの四球。1/3回を3失点で負け投手となっている。ストライクとボールがはっきりし、暴投で走者の進塁を許すなど制球難を露呈する結果となった。

初登板後に登録抹消となったユン・ソンビンはここまでファームでの調整が続き、2軍での成績は6試合0勝3敗、防御率4.50だ。

エース候補生への期待は大きい。左から野球解説者のイ・サンフン氏(元中日。当時の登録名はサムソン・リー)、パク・チェホン氏、ヤン・サンムン監督(写真:ストライク・ゾーン)
エース候補生への期待は大きい。左から野球解説者のイ・サンフン氏(元中日。当時の登録名はサムソン・リー)、パク・チェホン氏、ヤン・サンムン監督(写真:ストライク・ゾーン)

身長197センチ、体重90キロ。すらりと伸びた長い足に涼し気な目元。地元プサン出身のスター性のあるエース候補生にファンの注目、期待は大きい。今回の千葉ロッテでの研修でユン・ソンビンは飛躍へのきっかけをつかむか。

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韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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