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初の「ほぼダブルヘッダー」となった韓国シリーズ 1、2戦ともに1位のKIAが勝利<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
第1戦の7回に適時打を放ったキム・ドヨン(写真:KIAタイガース)

公式戦1位のKIAタイガースとプレーオフを勝ち上がったサムスンライオンズ(2位)の韓国シリーズは、23日に「ほぼダブルヘッダー」という稀なスケジュールで行われた。

21日の第1戦は6回表サムスンの攻撃、無死一、二塁の場面で降雨サスペンデッドゲームに。第1戦の続きは22日の第2戦の前に行われる予定だったが、同日も雨により試合中止となった。そのため1日順延しこの日の16時から第1戦が再開した。

(関連記事:韓国シリーズ第1戦は初の降雨サスペンデッド あす6回途中から再開予定も再び雨予報

1-0、サムスンリードで再び始まった第1戦は、KIAが7回裏に相手バッテリーの2連続ワイルドピッチで逆転。さらに得点を追加し5-1として初戦を取った。

18時30分から開始の第2戦はKIA打線が、サムスンの先発ファン・ドンジェから初回に5得点。リードをもらったKIAの先発ヤン・ヒョンジョンは立ち上がりに制球力抜群の直球主体の投球を続け、サムスン打線を手玉に取った。

ヤン・ヒョンジョンは5回1/3を投げて被安打8、失点2(自責1)。リードを守ってマウンドを降りた。

KIAは2回、3番キム・ドヨンにライトへのソロホームランが出るなど、終始主導権を握り、試合は8-3でKIAが勝利した。

第3戦は移動日を挟んだ25日に、場所をクァンジュKIAチャンピオンズフィールドから、テグサムスンライオンズパークに移して行われる。

韓国シリーズは7試合4戦先勝制。1、2、5.6.7戦をクァンジュ、3、4戦をテグで行う。

映像:キム・ドヨンのホームラン(KBO公式YouTubeチャンネル)

⇒ ポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◇10月23日(水)の結果

・韓国シリーズ 第1戦 6回表無死一、二塁から

 KIA 5 - 1 サムスン(クァンジュ)

 勝:クァク トギュ

 敗:キム テフン

・韓国シリーズ 第2戦

 KIA 8 - 3 サムスン(クァンジュ)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:ファン ドンジェ

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「NCの新監督にイ・ホジュン」

NCダイノスは来季の新監督に現役時代チームの主砲として活躍した、イ・ホジュンLGヘッドコーチの就任を発表した。イ・ホジュン新監督は引退後に巨人のファームで指導者生活を開始し、コーチとしてNCに復帰。その後、LGでコーチを務めた。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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