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根尾に異変!?  大阪桐蔭は柿木が先発

森本栄浩毎日放送アナウンサー
いよいよ決勝を迎えた夏の甲子園。大阪桐蔭の先発は根尾ではなく柿木だ(筆者撮影)

 金足農(秋田)との決勝を前にした囲み取材で、大阪桐蔭(北大阪)の西谷浩一監督(48)は、「先発は柿木。彼(柿木)らしく、粘り強く投げてほしい」と話した。

絶好調柿木先発 根尾は遊撃スタメン

 柿木蓮(3年)はエースナンバーを背負い、全投手中、今大会最速となる151キロをマークするなど絶好調。前日の済美(愛媛)との準決勝では、155球の熱投で決勝進出に大きく貢献した。柿木の完投で、決勝の先発は根尾昂(3年)と誰もが予想していたはずだ。北大阪大会でも、最大のライバル・履正社との準決勝で完投し、本大会でも準々決勝の浦和学院(南埼玉)戦など2試合で先発している。ただし、本大会の根尾は本調子からほど遠く、手痛い一発を浴びるなど、完投はなし。いずれの試合も柿木の救援を仰いでいた。西谷監督は、「投手は全員、準備させる」と話し、総動員も辞さない構えだが、遊撃手で5番を打つ根尾が救援のマウンドに立つとなれば、ブルペン準備などに制約があり、リスクが伴う。これまでの経緯から総合的に判断すると、本来の「根尾先発、柿木救援」のパターンが崩れる何かがあったと考えるのが自然だ。この日の決勝でも、根尾は5番遊撃でスタメン出場するため、体調不良ではなさそう。投球に支障がある状態かと思われる。

「最後まで投げたい」と柿木

 先発する柿木は、「史上初(2度目の春夏連覇)というプレッシャーを力に変えて楽しみたい。序盤から攻めの投球をする。吉田(輝星=3年)君よりいいピッチングをしたい。欲を出すなら、最後まで投げていたい」と2試合連続の完投に意欲を見せた。

毎日放送アナウンサー

昭和36年10月4日、滋賀県生まれ。関西学院大卒。昭和60年毎日放送入社。昭和61年のセンバツ高校野球「池田-福岡大大濠」戦のラジオで甲子園実況デビュー。初めての決勝実況は平成6年のセンバツ、智弁和歌山の初優勝。野球のほかに、アメフト、バレーボール、ラグビー、駅伝、柔道などを実況。プロレスでは、三沢光晴、橋本真也(いずれも故人)の実況をしたことが自慢。全国ネットの長寿番組「皇室アルバム」のナレーションを2015年3月まで17年半にわたって担当した。

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