首位打者なしで2000安打は、大島洋平が何人目!? 大島の最多安打は2度
8月26日、大島洋平(中日ドラゴンズ)は2本のヒットを打ち、その1本目で史上55人目の2000安打に到達した。
大島は、これまでに首位打者を一度も獲得していない。リーグ・トップ3は3度。2012年の打率.310と2017年の打率.313が3位で、昨シーズンの打率.314は2位だった。今シーズンの打率.286は12位に位置し、1位の宮﨑敏郎(横浜DeNAベイスターズ)とは48ポイントの差がある(.001=1ポイントとして表記)。
2000安打以上の55人中、首位打者を獲得していない選手は、過半数の29人を数える。栗山巧(埼玉西武ライオンズ)と大島は、これから初の首位打者となる可能性もある――坂本勇人(読売ジャイアンツ)は2016年に獲得――が、2000安打に到達したシーズン、あるいはその後のシーズンに首位打者は、見落としがなければ、長嶋茂雄(2471安打)、張本勲(3085安打)、王貞治(2786安打)しかいない。3人とも、2000安打に達する前にも、首位打者になっている。
一方、大島は、2019年と2020年に最多安打を記録している。それぞれ、174安打と146安打だ。ちなみに、大島の自己最多は、2014年の186安打。この年のセ・リーグには、大島より多い選手が2人、193安打の山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)と188安打の菊池涼介(広島東洋カープ)がいた。今シーズン、大島の116安打は9位。1位の岡林勇希(中日)とは21本差だ。
2000安打以上で最多安打が皆無は、55人中24人。全体の43.6%なので、こちらも少なくない。また、約3分の1の18人は、首位打者と最多安打のどちらもない。
大島の前に、中日一筋にプレーして2000安打以上を記録した4人のうち、首位打者も最多安打もありは、谷沢健一(2062安打)だけだ。あとの3人、高木守道(2274安打)、立浪和義(2480安打)、荒木雅博(2045安打)は、どちらもなかった。
なお、大島の通算本塁打は34本だ。それについては、開幕前にこちらで書いた。