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本当は怖い「自律神経失調症」を予防するには?HSPのパターンについて解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

日々休むことなく呼吸や血液循環、内臓機能などをコントロールしている自律神経ですが、加齢とともに機能が低下していき、体力の衰えや体調不良、老化などを実感するようになると言われています。

また、不規則な生活やストレス、暴飲暴食、急激な環境変化のほか、不安や怒り、イライラ、焦り、恐怖などの感情の乱れも自律神経を不安定にする大きな要因となります。

HSPさんにおいては、日ごろから不安や緊張、焦り、恐怖などを感じやすい傾向があるため、自律神経は乱れやすい傾向にあります。

では、自律神経が乱れないように過ごすにはどのようにすれば良いのでしょうか?

今回は自律神経を乱れさせない過ごし方についてと、ストレスを受けやすいHSPさんのパターンについて考えてみたいと思います。

自律神経を乱れさせない1日の過ごし方

自律神経をベストな状況に保つには、1日をどのように過ごせば良いのでしょうか?

まずは体内リズムに合わせた生活をし、早寝早起き、きちんと3食食事をとるというのが基本になります。

また、一説によると特に重要なのが、朝の生活の仕方だと言われています。

人間の体は朝になると、副交感神経優位から交感神経優位へと切り替わります。

バタバタと慌ただしく過ごしてしまうと、副交感神経が一気に低下し、自律神経のバランスが乱れたまま、心身共に良くない状態が長時間持続することになりかねません。

自律神経が乱れたまま過ごしていると、些細なことでイライラしたり、不安を感じやすくなったりなど、ネガティブな感情と思考で満たされてしまう時間が長くなります。

もし朝、時間がなくていつもバタバタ慌ただしく過ごしていると感じている場合には、起床時間を30分早めてみることをオススメします。

心に余裕を持って行動をすることで、自律神経が安定し気持ちの良い朝を過ごすことができるハズです。

また、余裕があれば、軽いストレッチやウォーキングをすると、とても健康的です。

早起きをすると1日を長く使うことができるので、得した気分にもなれます!

ストレスに影響を受けやすいHSPのパターンとは?

自律神経失調症はどちらかというと、ストレス耐性の弱い人がなりやすいと言われています。

主にストレス耐性の弱い人とは「神経質」「几帳面」「完璧主義」「執着心が強い」「自分の気持ちを抑圧する」「マイナス思考」「気分が沈みやすい」などの傾向があげられます。

HSPさんのなかにも、このような傾向が強いと感じている方は多いのではないでしょうか。

特に自律神経に支障をきたしやすい性格パターンについていくつか取り上げたいと思います。

・依存心が強いタイプ

何かと周囲に頼る傾向がある人は、常に依存とする対象を求めて過ごしてしまうことがあります。

自分の行動に対して責任を取る必要が出てきたり、相手が取り合ってくれなかったり、相手から愛情を与えてもらえなくなると、それが大きなストレスになり心身ともに不安定になってしまいます。

・心理的に常に駆り立てられているタイプ

何事にも一生懸命であるがため、常にせっかちで時間に追い立てられ、誰にも負けないという競争心の強いタイプは、交感神経が優位である時間が長く、気持ちが休まることがありません。

職場では、認められることが多く、昇進することを執拗に望む傾向が強くあります。

常に緊張した状態にあり、それがストレスとなって自律神経を乱してしまうことにつながってしまうことがあります。

・過剰適応するタイプ

人から頼まれると断ることができず、人間関係でイヤなことがあっても、周囲との関係性を重視するあまり、言葉や態度で表すことができません。

自分のことより他人の都合ばかりに合わせて、気を遣い過ぎてしまうタイプだと言えます。

その反面、自分の気持ちや感情を抑えてしまうため、ストレスがたまりやすく、ストレスの発散ができず、自律神経のバランスを乱してしまうのです。

心をプラスにするイメージ療法とは?

楽しかったことや嬉しかったことなどイメージをしている時は、心身共に幸せな気持ちで満たされていませんか?

入浴している時や何となくぼんやりと過ごしている時に、頭の中で楽しかったことや心地よかったことをイメージするとリラックス効果が高まります。

まずは毎日の生活の中で、楽しいことをイメージしてみてください。

友達との楽しい会話や、ほめられたことなど、思わず笑顔になってしまうことを思い出してみましょう。

イメージする方法としては「昔の楽しかった思い出を振り返る」「心に残る風景を思い出す」「希望に満ちた未来を想像する」なども効果的です。

上手にイメージできたら、その時の心地よさを心と体で覚えておくことを忘れないようにしましょう。

まとめ

今回は自律神経の乱れを防ぐ朝の過ごし方と、イメージ療法、ストレスを受けやすいHSPの性格パターンについて解説をしました。

イメージ療法は、いつでもどこでも気軽に行えるのが特徴です。

ぜひ普段から、幸せな気持ちに満たされる習慣を持つようにしてみましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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