水は一切無し!ミルキーな「広島」銘菓の乳団子【気ままに旅して、Trip銘菓(Maker)】シリーズ
G7広島サミットが開催され、より一層注目を浴びている広島県。牡蠣や檸檬といった特産品だけではない銘菓はいかがですか?
明治33年に創業なさった広島県庄原市の「和泉光和堂」さんは、創業100年余りの老舗和洋菓子屋さん。お店には和菓子だけではなく、乳製品を活かした洋菓子も並ぶ、街の人たちから愛されるお菓子屋さんです。
今回ご紹介する和菓子は、広島県の乳業の始まりにも関係のある歴史と由緒を持つ和菓子。和泉光和堂さんの創業と同じ明治33年、広島県に国営の牧場が設立されるということに目を付けた初代は、滋養に富んだお菓子を作りたいということから、その牧場、ひいては広島県庄原市の牛乳を主原料としたお菓子の開発を進めてまいりました。
そこでできたのが、今回ご紹介する「乳団子」です。
やや黄色みかかった乳白色の求肥は、見た目の期待を裏切らない、ふにふにとした柔肌。ですが、指先に仄かな芯を感じるような。
なるほど、ゆっくりと歯が沈んでく柔らかさは期待通りなのですが、むちっとした弾力を中心部に感じられます。求肥菓子らしい強かさといいますが、噛み応えを残した仕上がりです。
初めはもち粉のまろやかさが顔を見せるのですが、噛むたびにミルキーな風味とコクが徐々に湧き上がってくるではありませんか!次第に風味が弱くなっていくのではなく、口の中で徐々に生乳や練乳の味わいが濃厚になっていきます。確かにこの味の変化には、ある程度弾力のある求肥が相応しいですね。
はちみつや水あめ、練乳などを配合した生地は、試作のたびに何度も改良を重ねられて完成したという渾身の出来栄えだそう。現在の形となって発売されたのは昭和9年、創業から約33年経過してのことでした。その後全国菓子大博覧会にて特賞を受賞するなど人気と実績を重ね、なんとハワイへもそのレシピが伝わったとか。
一朝一夕ではいかないお菓子の開発。その裏の歴史や時の流れ、その時の出来事などと重ねてお菓子をいただくのも、お茶の時間に花が咲きますね。
こちらは個包装になっておりますので、職場などへの差し入れにもぴったりです。
こちらは広島県内ほか、都内広島県アンテナショップ「tau」でも購入可能となっております。
旅の締めくくりに、旅に思いを馳せる始まりも、その土地の銘菓を添えて。
<ひろしまブランドショップ・tau>
東京都中央区銀座1-6-10 銀座上一ビルディング
03-5579-9952
10時30分~19時
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅6出口 徒歩約1分