【河内長野市】一昨夜の落雷で衝撃の状況!長野神社の大イチョウが玉垣も破壊するほどの被害に
一昨夜の河内長野は、恐ろしいほどの落雷がありました。私も自宅の窓から異様なまでに光り続ける稲光を見ていました。そのとき一瞬天井が暗くなったと思ったら、バッテリーのついていないデスクトップパソコンの電源が突如切れました。いわゆる「瞬停」で、近くの送電線に落雷したと考えられます。
河内長野では長時間停電になった地域もありましたし、一昨夜の雷が光った時間は本当に長かったので、被害状況がとても気になっていました。すると河内長野駅すぐ近く、長野地域の鎮守であるあの長野神社の大木が、落雷の被害に遭ったというのです。
近くに住む知人の情報によると、落雷の被害に遭った大木とは、河内長野市の保護樹木である大イチョウであるとのこと。ちなみに河内長野の保護樹(外部リンク)は、2020年現在は次の4本です。
- 千代田神社のクスノキ (市町)
- 長野神社のイチョウ (長野町)
- 松林寺のカイズカイブキ (松ケ丘中町)
- 盛松寺のイチョウ (楠町西)
かつてはこのほかにも三日市のカイヅカイブキや中村池公園から寺ヶ池公園に移植したシダレヤナギがあったそうですが、枯れたことで今は指定か外れているとのこと。
過去の写真が見つかりました。ちょうど冬場だったのでイチョウの葉をつけていませんでしたが、立派なイチョウの木は、保護樹木の名にふさわしい堂々とした大木でした。葉がついていないのに、枝の動きだけでも躍動感を感じたものです。
昨年10月の秋祭りタイマツタテの時の画像がありました。タイマツタテの左側に青々と茂っているのが、その大イチョウです。いつも当たり前のようにある大木なので、特に意識することもなく、撮影していなかったようです。
そんな保護樹が落雷にあったという情報を知った私はさすがに気になりましたので、昨日の午後、現場に足を運びました。
最初は境内の外から様子を見てみます。
すると神社の玉垣(たまがき:神社の境内を取り囲んでいる石でできた柵)に、強力な力で裂かれた木がありました。
それだけではありません。画像中央を見ると、倒木により玉垣が破壊されていたのです。
近づいてみました。明らかに玉垣が何本か折れているのがわかります。落雷の衝撃とはここまですごいのかと感じざるをえません。
近づいて拡大しました。ただただすごいとしか言いようがありません。
次に神社の境内に入ると、落雷で折れてしまった枝を業者さんに片付けてもらっているところでした。
ちょうど宮司さんがいらっしゃいましたので、少しお話を伺いました。宮司さんが子どもの頃の段階で、2・300年の樹齢はあったという大イチョウの保護樹ですが、専門家の話ではそれよりももっと樹齢があるとのこと。
一昨夜にすごい落雷があったことは宮司さんもご存じでしたが、とても外に様子を見られる状況ではなく、雷雨が去ったのち近隣の人から連絡があったそうです。
樹木のすぐ横にあった建物の瓦の一部も破壊されています。玉垣を見た時もそうですが、ものすごい力を感じました。
残った樹木は、まだ青いイチョウの葉を多く蓄えています。
いろいろ調べてみると、過去に落雷の被害を受けた木のその後は、徐々に弱ってしまい枯れてしまう木がある一方で、再生する木もあるとのこと。
再生させるためには基本的に木の専門家が対応する必要があるそうで、放置していると、裂かれたところから腐朽菌(ふきゅうきん)が侵入してしまう恐れがあるとのこと。腐朽菌が侵入すると木の内部に胞子をばらまいたりするので木が少しずつ弱ってしまうそうです。
ただ宮司さんの話では、イチョウの保護樹は過去にも1度、落雷の被害に遭ったことがあったそうです。そのときは落雷でのダメージをものともせず、よみがえったのですね。
イチョウの木は河内長野市が未来に残すべき保護樹として指定しているので、何らかの対応がなされるものと考えられます。ただ最悪の場合、またひとつ市の保護樹が無くなってしまうのは悲しいこと。再び元気な大イチョウにと願うばかりです。
ただ、考えようによっては保護樹木のような大木があるから、長野神社の社殿が守られているのかなと思いました。長野神社本殿は400年以上前に建てられたもので、国の重要文化財です。
避雷針が無かった時代、大木が避雷針の役目を果たし、自らが犠牲になって雷から社殿を守っていたのでしょう。
長野神社
住所:大阪府河内長野市長野町8-19
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩3分
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