住宅街に佇む「静かなお寺の境内」で見つけた「御札まみれの奇妙な石像」近づいてみるとそれは…/藤沢市
【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。62カ所目は藤沢市渡内にある『慈眼寺(じげんじ)』です。
天文年間(1533年)頃、第3代玉縄城主北条綱成を開基として創建された曹洞宗の寺院『慈眼寺』。県道302号線側の入り口から階段をのぼると、立派な「山門」が出迎えてくれます。※階段が厳しい方は裏側の入り口から入るとスムーズに境内へ向かえます。
「山門」の左脇には「平 氏満の墓」があります。
武士のような名前の「平 氏満」ですが、案内板によれば「詩歌を好んだ旅籠小松屋の隠居」とのこと。歌名のようですね。
そして「山門」をくぐろうとした時、正面に「この木なんの木気になる木~」な感じの大木が!
樹齢300年の藤沢市指定天然記念物の混生樹(寄り木)で、モチノキ・タブノキ・スダジイ(3種8株)が根本でくっつき融合している模様。不思議な大木ですよね(神様が宿っていそう…)。
木の根元には「躰内腫物除罰 願掛供養」と書かれた碑もありました(このほかにも説明が書かれた石碑などが複数あり、見ごたえのある境内でした)。
では「本堂」の方に進みます。
こちらが「本堂」。
『慈眼寺』の「本堂」には、市指定重要文化財の「木造十一面観世音菩薩立像」と「旧江島寺梵鐘」がおさめられています。
参拝後、ふと階段の右脇に視線を落とすと、そこに「お札だらけの奇妙な石像」がいることにに気づきました。
「お腰さま 貼り仏(痛みの部分にお札をお貼りください)」と書かれていますが、これは一体…。
住職の松山さんにお話をうかがうと、5~6年前に先代の住職によって置かれたものとのこと。お寺の名前に「眼」と入るためか、目にもたくさんのお札(湿布)が貼られていますが、松山さん曰くお寺の名前は「観音経」に由来するもので「眼」に由来するものではないそうです。しかしお札の数からしても、たくさんの方がお参りに訪れていることがうかがい知れますよね。
体の痛いところにお札を貼れば痛みが和らぐそう。お札は寺務所で2枚300円にて販売しており、1枚は仏様に、1枚は自身の痛いところに貼ってもよいそうですよ。東京・巣鴨にある「とげぬき地蔵尊(高岩寺)」と似たような感じでしょうか。こんな身近なところに「貼り仏」なるものがあるとは驚きでした。
「お腰さま 貼り仏」に手を合わせた後、心なしかちょっぴり腰痛が軽くなったような気がした筆者(気持ちの持ちようも大事ですね!)。体の痛みや不調でお困りの方は、ぜひ一度足を運んでみませんか?
基本情報
『慈眼寺(じげんじ)』
住所:藤沢市渡内648
電話:0466-23-7413
駐車場:有り
※写真は2023年9月ごろ撮影
取材協力:慈眼寺 住職 松山様
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