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トラウトは復帰まであと数日。離脱前と同じペースで打てば、シーズン30本塁打に到達

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)Jun 3, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)の復帰が近づいている。MLB.comのレット・ボーリンジャーによると、7月23日にAAAの試合にリハビリ出場し、早ければ、オークランド・アスレティックスと対戦する25日に、エンジェルスへ戻ってくるという。

 現時点における、今シーズンの出場は、開幕から29試合目までだ。左膝の半月板の手術を受け、長期離脱を余儀なくされた。

 その29試合で記録した打率.220(109打数24安打)だけでなく、出塁率.325とOPS.867も、トラウトの水準からすると低い。昨シーズンまでの通算は、打率.301(5402打数1624安打)、出塁率.412、OPS.994だ。

 けれども、ホームランは、29試合で10本を数え、二桁に達したのは、両リーグの誰よりも早かった。10本目のホームランは、開幕から25試合目の4月24日だ。ちなみに、この時点でトラウトに次いで多かった2人は、9本塁打のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)と8本塁打のガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)。アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、それぞれ、4本塁打と6本塁打だった。

 7月25日は、エンジェルスのシーズン103試合目だ。この日を含め、レギュラーシーズンが終わるまでに60試合を行う。

 60試合すべてにトラウトが出場し、離脱するまでと同じ、2.9試合に1本のペースでホームランを打つと、シーズン本塁打は30本以上となる。10本+20~21本=30~31本だ。また、通算400本塁打まではあと22本。今シーズン中に到達する可能性も、皆無ではない。

 なお、今シーズンは、12年4億2650万ドル(2019~30年)の契約6年目だ。来月7日に、33歳の誕生日を迎える。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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