ジャッジは過去のポストシーズンでも不振だったのか。今年はここまで打席の40%近くが三振
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第2戦と第3戦にホームランを打ち、第2戦の犠牲フライと合わせ、2試合で計5打点を挙げた。
けれども、ここまでのポストシーズンは、11試合で打率.150と出塁率.280だ。ホームランが2本、打点は6なので、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第2戦と第3戦を除く9試合は、0本塁打と1打点となる。
ジャッジは、2017~22年も、ポストシーズンに出場している。今年は、7度目のポストシーズンだ。各年のスタッツは、以下のとおり。
ヤンキースがワイルドカード・ゲームの1試合で敗退した2021年を挟み、2020年と2022年は、どちらも、打率.140未満と出塁率.230未満に終わっている。今年のここまでよりも、低い数値だ。また、2022年と今年のここまでの三振率は、それぞれ、39.5%と38.0%。打席の40%近くを三振が占める。
今年のレギュラーシーズンは、三振率24.3%。どの月の三振率も、28%を超えたことはなかった。
ワールドシリーズ第2戦の終了後に、ジャッジ自身が「ストライクを振るようにする」と語ったように、ここまでは、見送ればボールと判定されそうな球に手を出している。
第3戦も、それまでの11試合と同じく、ジャッジの打順は3番だ。その前の1番と2番が、グレイバー・トーレスとホアン・ソトであることも変わらない。この2人は、11試合で出塁率.389と.460を記録している。第3戦に4番打者として出場するジャンカルロ・スタントンも、ここまでの出塁率は.354と低くなく、ホームランは6本を数える。
ホームランでなくても、ジャッジが出塁すれば、打線はつながる可能性が高い。
ヤンキースは、第3戦もロサンゼルス・ドジャースに敗れると、0勝3敗となる。ワールドシリーズにおいて、0勝3敗から4連勝のチームは皆無だ。