この球場はノーヒッターが出やすいのか。ポストシーズンの達成は3分の2がここ
ワールドシリーズ第4戦に、ヒューストン・アストロズの4投手が継投ノーヒッターを達成した。クリスチャン・ハビアが6イニング、ブライアン・アブレイユ、ラファエル・モンテロ、ライアン・プレスリーが1イニングずつを投げた。
ポストシーズンのノーヒッターは、史上3度目だ。1度目は、1956年のワールドシリーズ第5戦に、ニューヨーク・ヤンキースのドン・ラーセンがパーフェクト・ゲーム(完全試合)を達成した。2度目は、2010年のディビジョン・シリーズ第1戦に、フィリーズのロイ・ハラデイがノーヒッターを成し遂げた。
快挙の舞台となった球場は、1度目が旧ヤンキー・スタジアム、2度目と3度目はどちらもシチズンズバンク・パークだ。ポストシーズンのノーヒッターの3分の2は、同じ球場で達成されている。
もっとも、シチズンズバンク・パークは、投手有利な球場ではない。むしろ、打者有利な球場だ。2004年のオープン以来、レギュラーシーズンのノーヒッターは、2014年5月25日にロサンゼルス・ドジャースのジョシュ・ベケットが記録した、1試合しかない。ハラデイは、2010年5月29日にパーフェクト・ゲームを達成している――ディビジョン・シリーズのノーヒッターと同じ年だ――が、球場はフロリダ・マーリンズの本拠地、サンライフ・スタジアムだ。
ちなみに、12年前のディビジョン・シリーズで、ハラデイがヒットを許さなかった相手は、シンシナティ・レッズだ。当時、レッズの監督はダスティ・ベイカーだった。現在、ベイカーは、アストロズで采配を振っている。
上の写真の5人は、左から、モンテロ、アブレイユ、ハビア、捕手のクリスチャン・バスケス、プレスリーだ。今シーズン、アストロズは、6月25日にヤンキー・スタジアムで継投ノーヒッターを達成している。この試合も、最初と最後の投手は今回と同じ。ハビア、ヘクター・ネリス、プレスリーの3人がつないだ。