ワンダーコアの知財戦略について
ワンダーコア(およびワンダーコアスマート)の意匠登録が台湾の通販サイト経営者らによって登録されていることは前回書きました。
さらに、意匠登録出願人の莊龍飛氏および莊進成氏名義で調べると実用新案登録も行なわれていました。ワンダーコアスマートに相当するものひとつが第3198063号「フィットネス機器」です。2014年4月に中国に行なった出願に優先権を主張しています。
第1の支持フレーム(100)内に弾性体(400)が支持フレームの内壁に接触しないように通っていることでノイズや摩耗を防ぐ点がポイントになっています。技術評価書は請求されていないので、新規性・進歩性があるかどうかは何とも言えませんが、デッドコピーの模倣品を牽制する効果はあるでしょう。一般に健康器具はライフサイクルが短い(ことが多い)ので実用新案による保護に向いています。
他にもワンダーコアスマートに関連するもう1件(第3186421号)、ワンダーコアに関する1件(第3186420号)を含めて、計22件の実用新案登録がされていました。最も古いものは1998年なので、結構な実績があります。
また、WONDER COREの文字商標の商標登録もされています(第5529403号)。
ということで、ショップジャパン(オークローンマーケティング)の販売製品の中には同社が知財を押さえているものもあるのですが、ワンダーコアについては完全に台湾側がメインの商品をチャネルとして販売しているという位置づけのようです。