【実録】アイロンなしでもここまでできる!コートを自宅で洗うたった3つのポイント
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。
フリマアプリで購入した服が思ったよりも薄汚れていたり、
お気に入りのコートをクリーニングに出すたびに何となく輝きを失っていくという経験をしたことはありませんか?
ドライクリーニングに使われる洗剤は油性です。油汚れには強いですが、実は汗や飲みこぼしなどの水溶性の汚れを落とすことは苦手です。
落としきれなかった汚れは蓄積して、くすみとなって残ります。
ドライクリーニングを繰り返すと、なんとなく「色あせたな」とか「くすんできたな」と思うのはこのためです。
そいういときは思い切って水で洗うと、一皮向けたように美しい色が蘇ることがあります。
本日は自宅でできるコートの基本的な洗い方を実際に洗いながら、美しく仕上がるコツを解説します。
コートを自宅で洗えるようになると、クリーニング代の節約にもなりますので、ぜひチャレンジしてみてください。
洗濯表示のチェック
洗えるのか洗えないのかをもっとも簡単に判断する方法は洗濯表示マークを確認することです。
1、2の場合は洗濯ネットに入れて洗濯機で洗えます。
3、は手洗い
4、水洗い不可となっている衣類でも手洗いできる場合もあります。
本日洗うのは
洗うことを目的にフリマアプリで購入した厚手のトレンチコートです。
状態は悪いということで格安で販売されていました。
私は洗う目的で状態の悪いものをリサイクルショップで購入して自分でメンテナンスするのがおうちクリーニングの研究の一環であり趣味でもあります。
状態が悪いものだと高級メーカーの衣類でも格安で購入できますからね。
節約効果も高いってのもありますが、自分でメンテナンスできるようになると衣類に愛着が生まれるのでおすすめです。
ちなみに、メンテナンスして美品にしたものはリアルフリマで出品したり、寄付したりしています。
このコートの洗濯表示マークは水で洗えないマークが付いています。
ただ、素材が水に強いコットン(綿)、ナイロン、ポリエステルなので、自己責任で洗ってしまいます。
念のために白い布やキッチンペーパーに水をつけて衣類に擦り付け、色落ちしないか確かめます。
白い布に色が着くようであれば、色落ちの可能性が高いので自宅では洗えません。
全体にボンヤリとくすんでシワだらけですが、布にダメージはないですし目立った汚れもありません。
外せるものはすべてはずして洗います
洗濯機の場合
洗濯機を使う場合は簡単です。
衣類を洗濯ネットに入れてウール洗いのコースで洗うだけです。
脱水時間が変更できるなら1分以内に設定してください
手洗いの場合
手洗いと聞くと、面倒臭いと思ってしまうかもしれません。
確かに洗濯機を使うよりは面倒臭いですが、大変なところは洗濯機の力を借りるので作業自体は簡単です。
洗剤液を作ってからつけ置き【ポイントその1】
衣類がつかるほどの容器に洗剤を入れてよく溶かした中に衣類を沈めます。
バスタブ、洗面台、バケツ、容器は衣類の大きさによって使い分けしてください。
水→洗剤→よく混ぜる→衣類の順番は重要です
私はハイ・ベックゼロというドライ用洗剤を使っていますが、アクロンやエマールなどのおしゃれ着用洗剤でもOKです。
ハイ・ベックは洗浄力が強くて短時間で洗えるので気に入って使っている洗剤です。
ハイ・ベックの場合は5〜10分ほどつけ置きします。
おしゃれ着用洗剤の場合は1時間ほどつけ置きします。
脱水は1分以内
コートなど水を吸って重くなるような衣類の脱水は大変なので、ここは洗濯機の力を借ります
洗濯槽の片方に偏らないように衣類を満遍なく広げます。
ドラム式洗濯機の場合も同じくできるだけ洗濯槽に広げて入れます。
洗濯機では脱水のみおこないます。
タイマーは1分で設定。
すすぎ→脱水
脱水している間に、容器に再び水をためて、脱水が終わった衣類をすすぎます。
脱水時に洗剤液の多くは吹き飛ばされているので、すすぎは1〜2回ほど水を変えるだけで大丈夫です。
すすげたら、再び洗濯機で脱水1分
のり付けと柔軟剤 【ポイント その2】
容器に水をためて規定量の柔軟剤を入れて混ぜます。
この時に洗濯のりを一緒に使うと古くくたびれた衣類にハリが蘇ります。
洗濯のりのメーカーは問いません。
水をはった容器に柔軟剤と洗濯のりを同量入れて、よく溶かしておきます
そこに脱水が終わった衣類をつけ込みます。
全体に液が行きわったたら5分置いて、洗濯機で脱水します。
その時もタイマーは1分です。
手洗い工程のまとめ
1、容器に水を入れ、洗剤をよく混ぜる
2、衣類を入れてつけ置き
3、洗濯機で1分脱水
4、すすぐ
5、洗濯機で1分脱水
6、容器に水を入れて、柔軟剤と洗濯のりをよく混ぜる
7、6に衣類を入れ5分
8、洗濯機で脱水1分
最大のポイントはシワなく干すこと【ポイントその2】
正直、私は水で洗えないものはないと思っているですが、なぜ洗濯表示マークの多くは水洗い不可になっているのかといえば、仕上げの難しさだと思うんです。
シワができてしまったり、型崩れしてしまうと直すのは大変。
そんなシワや型崩れの多くは、干し方で解決できたりします。
失敗しないための干し方の鉄則は「着用時と近い状態で干す」です。
私は人体に近い形のハンガーを使いますが、こんなものを持っている方のほうが少ないと思うので・・・
その場合は、ハンガーにバスタオルをぐるぐると巻きつけたもので代用します。
こうすることで人体に近い肩幅を作ることができます。
このままでも、衣類の重みである程度のシワは伸びますが、
あともうひと押し。
空気を入れて膨らませたゴミ袋を使います。
ゴミ袋を無理矢理衣類の中に突っ込みます!
空気は入れすぎるとボタンが閉まらなくなったり、素材によっては繊維が伸びちゃったりするので、空気は入れすぎないことがコツです。
足りないなと思ったら、後から空気を吹き込んでください。
袖(そで)はゴミ袋を仕込んでから膨らませるとキレイにシワが伸びます。
肺活量がある程度は必要ですけどね(汗)
ビニールプールを膨らませる器具があったら楽なんでしょうが、私は持ってないのでいつも自力で膨らませます(大汗)
膨らませる器具は100円ショップで購入できると教えてもらったので、次に大物を洗う時にまでには買っておきます。
画像では陽に当てちゃってますが、陽に当たると色あせたりするので実際は陰干しです。
厚手のコートだと完全に乾くまでに丸1日はかかるので、2日ほど晴れの日が続く日に洗うようにしてください。
キレイに仕上がりました。
アイロンを使っていない状態でもシワはほとんど気になりません。
くすみも取れて、ハリや艶も蘇りました。
洗濯は衣類に少しずつダメージを与えるものではあるんですが、ほんの少しのコツで衣類を蘇らせることもできるんです。
手洗いは普段の洗濯に比べると面倒ではあるんですけどね、お気に入りの衣類が生き返るなら見返りは大きいですよ。
年に1回、2回でいいので、お気に入りの衣類に手をかけてみてはいかがでしょうか