台風14号は巨大な雲域を持つ大型台風へ発達
典型的な秋台風のコース取りか
タイトル画像をみると、台風14号に伴う雲域は、日本列島を覆い尽くすような巨大なものとなっており、きょう15日(木)正午の解析から大型の台風となりました。
大型の台風とは、上図の黄色い範囲、風速15メートル以上の強風域が直径1000キロ以上(半径500キロ以上)の台風のことで、きょう午後3時現在の強風域の直径は1200キロ(半径600キロ)にも及んでいます。
ちなみに今年これまでに発生した14個の台風のうち、大型の台風となったのは、台風1号、台風11号に次いで、台風14号が3個目となります。(台風1号以外は速報値)
大型の台風14号は、今後も発達しながら北西方向へ進み、18日(日)午後3時には九州南部付近に到達する予想で、この時点での台風は最盛期の状態にあると予想されています。中心気圧955hPa、最大瞬間風速は55メートルと予想されており、進路によっては九州を中心に、猛烈な風が吹くおそれがあります。
その後、九州付近で東寄りに転向しつつ、19日(月・敬老の日)にかけて、西日本を北東へ進む見込みで、さらに偏西風に乗り、速度を速めながら、20日(火)にかけて、北日本を通過する見通しです。
予想どおりならば、太平洋高気圧の周りを北上し、偏西風に乗って加速しながら北日本へ向かう、まさに典型的な秋台風の進路です。ただ九州付近での転向点(東へ曲がる点)はまだ定まっておらず、それにより、東日本や北日本へ最も近づくタイミングは、半日から1日程度の誤差が生じる可能性があります。
総雨量1000ミリも?
上図はコンピュータによる計算上の予想降水量ですが、18日(日)午後9時までの72時間で、湿った空気が南から吹き付ける東海以西の太平洋側で200ミリ以上が計算され、なかでも台風14号の本体の雨雲がかかる宮崎県では紫色の800ミリ以上が計算されています。
台風14号は上述したとおり、大型で、しかも九州付近を北上するまでは自転車並みのノロノロ北上となるため、総雨量がかなり増え、場所によっては記録的な大雨となるおそれもあります。
3連休は西日本を中心に、台風災害に備えるとともに、交通機関も大きく乱れる可能性がありますので、引き続き、最新の台風情報にご注意ください。