【猫の健康管理】猫からの苦しいサインを見逃さない。おうちでできる猫の健康診断
猫は痛みや病気を隠してしまう生き物です。猫は私たちのように「お腹が痛い」とか「風邪をひいた」とは言ってくれません。言葉で不調を伝えられない猫のために、私たちが不調のサインに気づいてあげることが大切です。
猫の健康診断 7つのチェック
この7つのチェックを意識しながら暮らしの中で確認していきましょう。
1 口の中
- 歯茎はピンク色で腫れや出血はないか?
- 歯がグラグラしていないか?
- よだれは出ていないか?
体の健康はお口から。歯磨きができればいいのですが、猫の歯磨きは難しい…。私も散々試して挫折しました。今は獣医さんの勧めで口腔内の悪玉菌を抑える働きのある錠剤(デンタルバイオ)を使用しています。いつものごはんに1粒のせるだけ。猫も人もしっかりオーラルケアを。
2 ごはん
- ごはんをしっかり食べているか?
- 食べづらそうにしていないか?
- 食べた後にすぐ吐いたりしていないか?
食べ過ぎてしまうのは肥満に繋がるのであまり良くありませんが、食欲旺盛なのは元気な証です。食べづらそうだったり食後すぐ吐いてしまうようなら、小さい粒のカリカリを選ぶか少し砕いてあげてみるのもいいかもしれません。
3 体重の増減
- 体重が増え過ぎていないか?
- 急に痩せたりしていないか?
猫の体重の1kgは人の体重の1kgとは大違いです。体重の急激な増加は肥満になり健康に影響が出ます。急激な減少は病気が原因の可能性もあるので見過ごすことはできません。普段抱っこするときなどに体重の感覚をつかんでおきましょう。
4 毛並みや皮膚
- 脱毛や毛玉はないか?
- 毛並みにツヤが無くゴワゴワしていないか?
- 皮膚に炎症やできもの、フケが目立つことがないか?
- しこりや触ると痛がるところはないか?
毛並みは健康のバロメーターです。ツヤが無くゴワついている状態が続くようなら不調のサインかもしれません。また、撫でるときに皮膚の状態やしこりなどがないか意識してスキンシップをとると、猫への負担も少なく定期的に確認することができます。
5 尿
- 尿の色が赤っぽかったりしていないか?
- 尿が出ていなかったり、逆に回数が多くないか?
- 尿の量に変化はないか?
変化に気づくためには普段の回数や量を観察しておくことが大切です。多頭飼いだと難しいと思われている方もいるかもしれません。私も4匹の猫たちと暮らしていますが、排泄をする場所にもそれぞれの定位置があるように感じます。「これはあの子だな」「ここはこの子だな」とわかるようになります。確認しながら掃除するクセをつけておきたいですね。
6 行動
- 歩き方がおかしくはないか?
- いつもはいない場所へこもっていないか?
- おかしいしぐさをしていないか?
行動の異変もいつもと違う様子に気づいてあげられるかが重要になってきます。猫にも1日のルーティンがあり、毎日同じような行動を取るといわれています。何気なく暮らしている様子も、よく観察していると異変に早く気づくことができるかもしれません。
7 呼吸
- 呼吸にみだれはないか?
- 咳をすることはないか?また咳が長く続いていないか?
- 異臭はしないか?
猫は基本鼻呼吸です。口をあけてハァハァしているときはすぐ病院へ連絡しましょう。ケホケホと咳をするしぐさも続くようであれば病院で相談しましょう。口臭がひどい場合は内臓系の病気かもしれません。猫たちに顔を舐めてもらう際などに臭いも確認しておきましょう。
まとめ
猫たちからの不調のサインに気づいてあげられるのは、他の誰でもない、いつもそばにいる飼い主さんです。「またここにいる」とか「あなたこれ好きね」といったように、猫たちの行動やクセも自然とわかってきます。いつもの様子がわかるからこそ、いつもと違うことに気づいてあげることができます。ただ一緒に暮らすだけではなく、7つのチェックを意識しながら猫の健康管理をしていきましょう。