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「準備不足だった」「まずは内容をよくできるようにしたい」竜王戦第2局終了後、豊島将之竜王コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

豊島将之竜王「(先手番で戦型は相掛かり、31手目)▲7五歩と突いたんですけど(直後に)△7四歩と突かれてそこで長考しているようでは、ちょっとなんかよくなかったな、と思いました。(次の▲9五歩を指すのに1時間51分考えていた)そうですね。もうちょっと前に考えないといけなかったと思います。そのあとは、端(9筋)は取り込んでいったんですけどやっぱり(△9七歩と垂らされ)逆用される形なので、けっこう厳しいのかなというふうに思いました。(新手の25手目▲6六角から▲7五角は)ねらいは後手の飛車を安定させないように、ということでやってみたい手ではあったんですけど。まあでも結果的に、かなりまずい将棋になってしまったので、まあちょっと準備不足だったかなと思います。(1日目封じ手あたりで形勢は)攻め込まれてけっこうキツいのかなと。ちょっと・・・けっこうわるくなってしまったのかな、と思いました。そのあと(2日目午前、46手目)△7三桂の局面で何を指すかなんですけど、何を指してもけっこう、つらいのかな、というふうな感じで。うまくがんばる順があればとは思ったんですけど、なんかどうやってもつらそうな気がしました。(七番勝負は2連敗でのスタートとなったが)本局はけっこう一方的になってしまったので、まずは内容をよくできるようにしたいと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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