【河内長野市】都会の中心で大人気マルシェが河内長野に!6月2日にバラとアジサイが見頃の花の文化園で
まもなく迎える6月と言えば、アジサイのシーズンですね。寺ヶ池公園でも咲きますし、河合寺の横の谷間に約5,000本のあじさいが咲きそろう長野公園・奥河内あじさい公園のアジサイも見頃を迎えると思われますが、もうひとつ忘れてはいけないのが、大阪府立花の文化園ではないでしょうか?
花の文化園といえば、昨年から指定管理者が変わってからいろんな情報が提供され次々と新しい試みを行なっていますが、さらに驚くことが6月最初の日曜日に行われるという情報をキャッチしました。
それは大阪市のど真ん中、難波神社などで開催されているぐりぐりマルシェが、6月2日に「みどりめぐるマルシェ」として開催されることが決まったからです。
ぐりぐりマルシェとは、生産者と消費者を直接つなげる6次産業プランナーの中川(山内)美陽子さんが企画したマルシェで、2012年3月に大阪市中央区にある難波神社で開催されてから毎月定期的に行われています。地産地消を目指しつつ、都市部に住む人に郊外から農家さんが無農薬や低農薬野菜、加工品など持ってきて販売するというもの。
昨今いろんなところでマルシェが行われていますが、中川さんのぐりぐりマルシェはその先駆者ともいえる存在です。ちなみに中川さんはかつて「谷町空庭」の運営をされたのち、現在は中崎町に拠点を構えています。
最近では大阪の「へそ」中船場や大阪梅田のNU茶屋町でもマルシェを開催し、野菜に限らず米粉製品や雑貨類の販売やワークショップなども行っているとのこと。そんな大阪市の中心部で活躍しているおしゃれな老舗マルシェが、遠方はるばる河内長野に来るというのです。
とても気になった私は、河内長野から大阪梅田まで足を運びました。NU茶屋町で行なわれていたマルシェ会場に行き、中川さんになぜ河内長野でマルシェを開催するのか?その理由を直接お伺いに行ってきました。
訪問したのがマルシェが開催されている5月3日ということもあり、NU茶屋町は本当に多くの人がいました。コンクリートの塊ともいえるビルに張り付いた緑を見ていると近未来的な感じですね。
そして、会場の前に来ました。おそろいのテントにお店が並んでいます。
洗練された人工物が集まった都会の中心と、自然を重視したオーガニックのものは素人目から見ると相反するものと思いがちですが、実際にはそんなことはありません。通りの並木も自然のものですし、むしろ都会の人は自然のものに飢えているともいえます。
お忙しいところ、中川さんに時間をとっていただきました。大阪市内で活躍されていて実績があるぐりぐりマルシェさんが、今回河内長野でみどりめぐるマルシェを開催するに至った経緯を伺うことにしました。
中川さんによれば、花の文化園の担当者の方と出逢うきっかけがあり、意気投合したのだそうです。
花の文化園は手前にあるくろまろの郷と比べると、大きなハンデがありました。それは有料施設という点です。
花の文化園にはアジサイやバラを含め素晴らしい花が数多くある。それを維持するためには入場料を取る必要があります。しかし、もっと気軽に来てほしいから「年間パスポート」をもっと多くの人に購入していただき、季節ごとに見どころが変わる花を気軽に楽しんで欲しいとの思いがありました。
さらに花に加えて「食」をアピールしたいという考えもあるそうで、実際にレストランのメニューやその一環として「食」のイベントを増やしたいのだそうです。
そういえば、市内にある養生菓子処にゃんぢうさんも、昨年の12月や今年の4月に花の文化園でマルシェを行なっていました。花の文化園さんには美しい花々を見て欲しいために、みんなの好きな「食」を重視したいという思いがあったわけですね。
楽しいイベントがいつもあるから年間パスポートで気軽に来てほしいということの一環として、都会で活躍する山内さんに出店の要請があったわけです。
しかし、ここで気になったのは花の文化園にメリットがあっても中川さんがわざわざ遠く河内長野まで来てマルシェを開催する意味についてです。中川さんは河内長野出身者でもなく、際立って縁があるわけではありません。いったいどういうことでしょうか?
中川さんには、河内長野を中心とした南河内で頑張っている農家さんや加工業者さんを応援したいという気持ちと、自らがプロデュースしているグルテンフリー食品を河内長野の人にも知ってほしいというふたつの思いがあります。今回のマルシェでは遠方からの出店者もいますが、地元南河内の方からの出店が多いとのこと。
マルシェそのものは毎週のようにどこででもやっていますが、マルシェの先駆者で都会の荒波に揉まれた一味違うマルシェが花の文化園で開催されるのは、非常に興味がわきますね。
「そうそう、本日のエシカルマルシェ出店者の中に、花の文化園のみどりめぐるマルシェの出店者がいますよ」と中川さんが教えてくださったので、その方のところに行きました。村上メリヤスさんです。
村上メリヤスさん(外部リンク)は、奈良県大和高田にあるオーガニックコットンのお店です。
自社農園で無農薬栽培で作った綿を使ったオーガニックコットンで、加工段階においても化学処理をしない製品とのこと。体に優しそうだということがお話を聞くだけで伝わりました。
大和高田は江戸時代「和州第一之売物」として栄えた大和木綿の生産地だった場所。6月2日に河内長野でお待ちしております。
日常的に何かやっている雰囲気、広い地域で知ってほしいといった思いが、タッグを組むことで実現することになった6月2日のマルシェへの思い。南海電車と地下鉄を乗り継いで梅田茶屋町まで行ってお話を伺ってよかったと思いました。
改めてみどりめぐるマルシェを紹介しましょう。以下のコンセプトで行われます。
当日は南河内を始め泉州の出展者さんが中心に、キッチンカーも登場します。20店近くが集まります。
そしてぜひ体験してほしいというワークショップがメインイベントです。ほとんどが地元南河内の方々なので、ワークショップをきっかけに新しいつながりが生まれそうです。
マルシェ、ワークショップとは別に世代別の楽しみがあります。子ども向けのスタンプラリー、大人向けにはNPOフルルガーデン倶楽部さんのガイドツアーに参加して楽しく園内めぐりができます。さらには、音楽や踊りも登場するとのこと。これは楽しみですね。
そしてNHK「いきものパラダイス」に出演していた元和歌山大学教授で農業工学者のの養父志乃夫(やぶしのぶ)先生によるトークショー「緑のかかわりXコミュニティづくり」が14:00から花の工房内園芸室で1時間行われます。参加は無料ですが事前申し込み優先です。
さて、みどりめぐるマルシェが行われる6月の初めごろはアジサイの季節。花の文化園の公式情報によれば、園内には140品種920株のアジサイがあるそうで、恐らく種類の多さでは他の見どころよりも群を抜いていると考えられます。
6月におこなわれる「あじさいまつり」では、6月15日にアジサイ栽培講習会、期間限定メニューやアジサイ雑貨などを用意するそうです。さらに驚いたのは、今年からはアジサイ園までの道のりを楽しめるよう小川にアジサイを配置したエリアを設けるとのこと。
続けてアジサイ園の南側にあるバラ園も今が見頃との情報が入ってきました。約 500 品種、1,400株がバラが咲き誇っています。花の文化園には世界40か国が加盟する「世界バラ会連合」が開催する世界最大のバラ国際会議である「世界バラ会議」に見事殿堂入りしたという18品種のバラがすべて見られます。
さらに大温室に併設されているカフェでは、バラやアジサイにちなんだ限定メニューも用意しているとのこと。初夏を代表する有名な花を管理された植物園で見るまたとない機会です。
また花の文化園ではアジサイやバラの他にも様々な花が見どころを迎えます。
「くろまろの郷との違いをアピールしたい」という花の文化園と、都会のマルシェを持ち込む中川さんがタッグを組む、6月2日開催のみどりめぐるマルシェは必見のイベントです。花の文化園で咲きそろうバラ、アジサイ、その他の花を愛でながら参加してみてはいかがでしょう。
大阪府立花の文化園(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市高向2292-1
営業時間:9:30~17:00
みどりめぐるマルシェ:6月2日 9:30~16:30
定休日:月曜日・年末年始
料金:大人580円、高校生290円、中学生以下無料 年間パスポート2,800円
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 道の駅奥河内くろまろの郷バス停下車徒歩5分
instagram (みどりめぐるマルシェ)
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