13日(日)の宮城県 空気に潤い与える“まとまった雨”に
宮城県の降水量は平年の5%前後
私がこのYahoo!ニュースに記事を書くのは約2か月ぶりです。それだけ今年の秋は穏やかな天気が続いていました。日本付近は次々と高気圧がやってくるという状態が続いていて、行楽シーズンとしては嬉しい話ではあるのですが、同時に極端に雨が少なくなっています。
図は過去30日間の降水量を平年と比較した図です。茶色ければ茶色いほど雨が降っていないという意味で、日本全国茶色に染め上げられています。宮城県では過去30日間の雨量は平年のわずか5%前後。仙台で最後に1ミリ以上の雨が降ったのは10月23日、日降水量10ミリ以上となるともう1か月以上さかのぼらなければなりません。
雨が降っていない分、空気も乾燥しやすくなっていますので火の取り扱いには注意が必要です。
13日(日)午後はまとまった雨に
晴天が続いているのは高気圧ばかり来ていたからですが、あさって13日(日)は久しぶりに低気圧と前線がやってきます。
前線が通過する午後は宮城県西部を中心に「まとまった雨」が降る見込みです。宮城県においては、極端に強く降ったりすることはないものの、雨具がないとしっかり濡れるくらいの降り方にはなりそうです。
ちなみに「まとまった雨」という言葉は、現在では「大雨という程ではないけどそこそこの量の雨」のような意味合いで使われることが多いですが、実は気象庁の定義では「少雨の状態が続いている時に、一時的にせよその状態が緩和されると期待される雨」となっています。13日(日)はこの定義通りのまとまった雨となりそうです。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html#H33
雨の後は季節前進
今週は平年を上回る暖かさが続いていて、13日(日)も仙台で最高気温22度と季節外れとも言える暖かさになる予想です。
ただ前線の雨を境に空気が入れ替わります。前線というのは暖かい空気と冷たい空気の境界線で、雨の後は前線の後ろにある冷たい空気が流れ込んでくる見込みです。
前線通過後の14日(月)以降は最高気温で15度前後とこの時季本来の空気の冷たさが戻ってくるでしょう。止まっていた季節の歩みがようやく前へと進みそうです。