熟成醬油が彩る漆黒のスープ。鶏ガラと豚の旨味をあわせた、あっさりながらも深みある芳醇な味わい。
2024年5月15日オープン
JR鹿児島本線の九産大前駅のすぐ傍に、新たに〈博多中華そば〉のお店が登場。博多一幸舎が手がける「博多中華そば 幸ノ助」をベースとしたプロデュース1号店「博多中華そば 和ノ助(わのすけ)」が福岡市東区にグランドオープン。豚骨ラーメン専門店が、醤油ベースで展開するもう一つのブランド。特徴的なのは、漆黒に彩られたスープで、見た目からは想像できない、あっさりながらも深みのある芳醇な味わい。そんな新感覚の〈博多中華そば〉がいただけるお店です。
店内は厨房を囲むようなコの字型のカウンターとなっていて、赤と白をベースとした店づくりは、シンプルながらもインパクトがあります。店前には2台ほど駐車スペースも利用できるよう。駅チカなんで徒歩でも全然アクセスも良し。九産大近くでもあるので、大学生のお客さんも多いようですね。
入口には食券機。中華そばをベースに、肉増しやネギ盛り、さらに味玉や卵黄なども選べます。サイドは白ごはんやチャーシュー丼がありますね。
のりたま中華そば
チョイスしたのは、のりと卵黄がプラスされた〈のりたま中華そば〉。チャーシューがデフォでこの量は豪華ですね。まず、漆黒のスープがインパクト大ですね。どんな味がするのだろうと思いめぐらせてしまいます。敷き詰められたチャーシューに緑のネギと黄色の卵黄が鮮やかに、ビジュアルがとても綺麗です。
このスープは、まずは醤油ダレにこだわり。老舗蔵元の〈ヤマタカ醬油〉の「熟成醗酵醤油」を使用し、さらに店内でも独自の熟成方法で時間をかけて完成させているそうです。そこに、鶏ガラと豚の旨味の濃いスープをあわせることで、あっさりながらも深みのある味わいが生み出せる。素材にも製法にもこだわった一杯です。
この漆黒のスープを一口いただくと、なんともあっさり。塩味の強さとスープの旨味が絶妙に絡みながら、後味はスッキリしています。スープの旨味の中に、熟成醬油のキレのある味が効いていて、それらが重なることで、深みある芳醇な味わいが楽しめます。
麺はこの醤油ダレが印象的なスープにあわせて、製麵屋慶史が作る特注の中太ストレート麺。スープの旨味を絡めながら、小麦の風味良く、モチモチっとした食感で美味しくいただけます。
薄めにカットしてあるチャーシューは、一枚一枚が食べやすい。チャーシュー事態にも味付けがありますが、スープと絡めても美味しい。
このように、食べ方のおススメ「五感で楽しむ中華そばの食べ方」がテーブルに置いてあります。これまで、スープや麺、チャーシューも一通り味わったので、ここからは、卓上調味料で味変していきます。
卓上調味料はこんな感じで揃っています。おススメを見ながらチョイスするのも良いですが、いろいろと試しながら、自己流の味を見つけるのも楽しいですね。
まずはしょうがを加えてみます。これはまた不思議なほどさっぱりとした味に変化します。後半、少しスッキリといただきたい方にはおススメかも。レンゲの上で少量をスープと混ぜ合わせながらいただくと、より変化がわかりますよ。
そしてヤンニンジャンを加えてみます。こちらは辛味や味噌やニンニクの風味が加わり、さらにパンチが効いた味わいに。濃いめにガッツリいただきたい方にはおススメ。白ごはんとあわせても美味しい味わいに。
卵黄は食べ進めながら、箸休めで麺を絡めながら。このまろやかさはほっと一息。
博多駅の「幸ノ助」に続き、東区に登場した「和ノ助」。漆黒のスープは、他の多くの中華そばをはじめ、非豚骨と呼ばれるラーメンとは一線を画す一杯。このインパクトの見た目からは想像できないスッキリとした味わい。これは一度、ぜひ味わってみて、その美味さを感じてほしいものです。
博多中華そば 和ノ助
住所:福岡県福岡市東区香住ヶ丘2丁目11−28 神崎ビル 1F
営業時間:11時00分~23時00分
定休日:無休
駐車場:有(店前2台可)