今からでもまだ間に合うサフランの栽培【とても高価な香辛料サフランを作る】栽培方法・使い方を詳しく紹介
球根さえ手に入れば秋の今からでもサフラン栽培は可能です。
サフランの球根は暑い夏の間は休眠していて、秋も涼しくなると休眠から覚めて芽を出し花を咲かせます。
ここ最近は夏が猛暑の事も多いのでサフランの球根が活動を始めるのは晩秋にずれ込む傾向にあります。
そのような事情から球根を今から植えてもサフランの収穫には十分に間に合います。
プランターや植木鉢でのサフランの栽培方法
今回は集合住宅にお住まいの方でも栽培可能なプランターや植木鉢で、しかも、なるべく場所を取らずにたくさんのサフランを栽培する方法を紹介します。
この方法は私が毎年実践して良好な結果を得ている実績のある栽培方法です。
サフランの球根はネット通販で購入できますので必要量を購入しておきます。
上の写真のプランターですとプランター1個に付き大きめの球根21個を植え込むことができます。
その他に用意するものは、深さの有る植木鉢やプランターと野菜栽培用の培養土です。
ここで大切な事は、植えた球根を翌年も花を咲かせたいなら球根は深く植える必要があります。
サフランの球根は花が咲いた後の冬の間に育つのですが、球根の植え方が浅いと、ひとつの大きな球根がたくさんの小さな球根に分かれてしまいます。
こうなると球根が大きく太るまでの何年かは花が咲かなくなってしまいます。
球根を深く植えるためにも植木鉢やプランターはなるべく深さの有るものを選びます。
培養土を下の写真のように植木鉢やプランターの上縁から10cm程の空きが出来る程度に入れます。
この時に入れた培養土の深さも10cm以上は有ることが望ましいです。
培養土の上に球根を押さえつけるようにして置いていきます。
球根と球根の間隔は球根1個分ほど開けます。
かなり密集した植え方ですが、私の過去の栽培経験から、これでも十分良好に栽培収穫できます。
しかも、開花後の施肥などの管理を適切に行えば翌春には一回り大きな球根に育てることが出来ます。
植えた年には開花が見込めないような小さな球根がある場合には、大きな球根を置いた間にこの小さな球根を置いていきます。
かなりの密集状態ですが小さな球根も翌春には立派に育ってくれます。
とにかく植え込む時は球根の高さの3倍くらいの深さに深植えする事が大切です。
全ての球根が置けたら上に培養土を入れて埋め込みます。
これで植え付けの完了です。
土は水やりの時に流れ出ない程度にギリギリ一杯まで入れると深植えの効果が倍増してGoodです。
気温が低くなると球根は休眠から覚めて芽を出します。
例年の私の栽培サイクルですと9月初旬に植え込んで9月中旬から下旬に芽が出ると言うパターンですが、ここ最近の夏から秋の猛暑の影響で芽出しは10月の下旬にずれ込む事も多いです。
尚、収穫後は葉が伸びて球根が成長期に入りますので日当たりの良い場所で施肥と灌水は適宜行います。
4月の下旬から5月上旬頃には成長が終わり葉が茶色く枯れてきますので、球根を掘り上げてネットに入れて雨が当たらない風通しの良い日陰で9月の植え込み時まで保管します。
プロの栽培農家での栽培方法ですと球根は土に植えずに棚に置いた状態で花を咲かせるそうですが、今回のように土に植え込んだ場合には下の写真のようにまず葉が伸びてきます。
少し葉が伸びたところで蕾が出てきて花が咲きます。
花が完全に開花したら収穫時です。
花の中心から出ている真っ赤な紐のようなメシベがスパイスのサフランとして使う部分ですのでこれを収穫します。
ひとつの花は3〜4日ほど開花していますが、いつまでも咲いた状態で置いておくと肝心のスパイスとして使うメシベが萎れて品質が落ちてしまいますので花が完全に開花したら直ぐに赤いメシベを収穫します。
花の中心から真っ赤なメシベが出ています。
メシベの付け根は1本ですが根元部分で3つに分かれて3本になります。
収穫の方法は2種類
たくさんの花から収穫する場合には花を摘み取ってから中のメシベを取り出すのが一番手っ取り早く簡単な方法です。
但し、この方法は収穫優先の方法であって、せっかく咲いた花を愛でることはできません。
収穫後も花を鑑賞したいなら、やや面倒臭いですがセントポーリア用の先の細いハサミなどを使って花からメシベだけを切り取ります。
この方法ですと収穫後も花の鑑賞ができます。
スパイスのサフランに仕上げる
収穫したメシベを乾燥すればスパイスのサフランの出来上がりです。
保存は密栓できる容器に入れて常温で保存できます。
完全乾燥していればカビなどが生えることはありませんので、香りや風味が減退する原因になる乾燥剤は入れないほうが良いです。
サフランライスを作る
サフランライスを作ってみました。
お米1合に対してサフランは花4輪分のメシベを使います。
お米が1合増えるごとにサフランは2輪分増やします。
例えばお米2合ならサフランは6輪分、3合なら8輪分といった具合です。
耐熱容器にサフランと約70度の少量の湯を入れます。
しばらく置いておくと黄金色の液体になります。
湯の中のサフランをスプーンなどで潰すようにするとより濃い色の液体になります。
これを炊飯する時の水に加えて使います。
中のサフランも一緒に使って大丈夫です。
水加減は通常と同じで、バターや香辛料を適宜加えるとより本格的なサフランライスになります。
サフランを事前に湯に浸けて溶液にすることで少量のサフランでも色がシッカリ出たキレイなサフランライスを作ることができます。
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