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「内容的にはけっこう押されているので、少しでもよくなるようにがんばりたい」豊島将之叡王コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

豊島将之叡王「(先手で角換わり早繰り銀の将棋にした)王位戦の2局目は負けてしまったんですけど、途中まではまずまずうまくいっていたので、もう一回指したんですけど。(32手目)△4五歩と突かれた手に対してあんまりなんていうか、対応・・・準備がなかったので。本譜はちょっとあんまり自信がない展開にしてしまったかもしれないです。途中からはっきり苦しくなったような気がしました。(47手目)▲6八玉とした手とか(63手目)▲2六角と打った手とかで、なんか別の手の方がよかったかもしれないです。どう指すかちょっとわからないですけど。途中からちょっと苦しくなってしまったかなと。(91手目▲5四銀から反撃に出たが)▲5四銀?(少し考える)ああ・・・。ちょっとダメかなと思ったんですけど。他にちょっとやりようがないので。ちょっとなんか無理攻めになってしまったかなという感じでした。なんか(117手目)▲4三歩から(△同金に)▲2二飛車と打って(相手玉に迫り)駒損がひどいですけど、一瞬こちらの王様が少し安全というか、最終的には危険になるんですけど。そうですね、▲4三歩から▲2二飛車打ったあたりで駒損はけっこうひどいですけど、きわどい感じになっているのかなと思いました。(最終盤、自玉は)けっこう危ない形なんですけど。持ち駒を残したまま(相手に駒を渡さず)攻めれば安全は安全なんですけど、ちょっとなんかそういう感じでいったときに、最終的に寄せきれるかちょっとわからなかったので、本譜でなんか詰まないような気がしたので。はっきりとわかっていたわけではないですけど。(第3局に向けて)内容的にはけっこう押されているので、少しでもよくなるようにがんばりたいと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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