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元貴乃花親方が発信した「卒婚」~卒婚でも離婚でも結婚していても、夫婦が人生を自由に歩む時代がきた!

村上れ以子成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者
(写真:Christopher Jue/AFLO)

大相撲の元横綱で元貴乃花親方の花田光司氏(46)が元フジテレビアナウンサーの河野景子さん(54)と離婚。

10月25日に、元貴乃花親方が離婚届を提出したそうです。

元貴乃花親方は27日、テレビのワイドショーに出演し、経緯などを話していました。

大相撲の元貴乃花親方の花田光司氏(46)が27日、日本テレビ系『スッキリ』(月~金 前8:00~)に出演。元フジテレビアナウンサーの景子さん(54)と、先月25日に“離婚=卒婚”したことを生報告した。

(中略)

卒婚の経緯について聞かれると「まぁ、お互い結婚を卒業しようということで、2人で決めました」と話した。

(中略)

「円満離婚?」には「そうですね」としながらも「円満で離婚する人ってあまりいないと思う」と苦笑していた。

出典:元貴乃花親方が卒婚を生報告(朝日新聞デジタル、記事提供:ORICON NEWS)

さて、ここで筆者は「ん?」と首をかしげるわけです。

だって、元貴乃花親方と景子さんは「離婚」したので。「卒婚」とは違います。

では聞きなれない方もいると思うので、「卒婚」について解説しましょう。

「卒婚」とは籍は抜かずに結婚生活を"卒業"するもの、清水アキラさんも加山雄三さんも「卒婚」体現者

「卒婚」とは、籍は抜かずに結婚生活を"卒業"するものです。

2004年に出版された「卒婚のススメ」(杉山由美子著)という本がきっかけで広まった造語です。

子どもが独立したり、夫が定年退職したことなどをきっかけに、夫婦が結婚という形を継続しつつも互いに干渉せず、それぞれの人生を自由に歩んでいくのが卒婚。

「離婚」ではなく「仮面夫婦」でもない新しいスタイルの結婚生活で、ものまねタレントの清水アキラさんや俳優の加山雄三さんも「卒婚」経験者です。

突然の“卒婚宣言”をしたものまねタレントの清水アキラ。

(中略)

妻のめぐみさんはもともと同居をしていた実母とふたり東京に残り、清水が上京したときは3人で生活する。夫婦がいっしょに過ごすのは月に10日~2週間程度だというが、ふたりで旅行に行くなど夫婦仲は良好だ。

(中略)

「会社員には定年があるけど、芸能人にはないですよね。私はそろそろゆっくりしたい気持ちがあって。女房ものんびりしてもいいんじゃないかって」(清水)

出典:清水アキラ 東京の豪邸を売却し妻と「卒婚」した理由明かす(女性セブン、2014年)

(加山の妻の)めぐみさんは「この時期が日本の確定申告なので、日本にいるんです。行ったり来たりで、1年の半分はアメリカにいますが」と、別居を認めた。加山も豪快に笑ってこう話す。

「ニューヨークのマンハッタンから車で15分くらいのところに家があって、あちらには娘(次女・女優の池端えみ)も住んでいますし、別居というほど離れて暮らしているわけでもないですよ。(妻とは)毎日電話で話していますから」

卒婚──結婚という形を持続しながら、それぞれが自由に自分の人生を楽しむ、といった夫婦の相互信頼の延長上にあるライフスタイル。加山とめぐみさんは、まさに卒婚状態なのだ。

出典:加山雄三が「卒婚」を告白 妻が住むNYへ「通い夫」状態(女性セブン、2014年)

清水さんは夫婦して自分の生活をおう歌するための「卒婚」。

加山さんの場合、グリーンカードを剥奪されないために妻は半年以上アメリカに滞在する必要があり、加山さんは仕事もあるので「卒婚」状態ですが、「別居婚」や「単身赴任」に近い形にも思えます。

「卒婚で自由が得られる」のだから、「結婚しているからやりたいことができない」という時代ではなくなった

注目すべきは、清水アキラさんにしても加山雄三さんにしても、夫婦仲がいい、ということです。

実際に清水さんはその後、卒婚を卒業し、ご夫婦で同居されたそうです。

元貴乃花親方の場合、離婚届を提出済なので、明らかに「離婚」です。

「円満で離婚する人ってあまりいないと思う」と苦笑なさったそうなので、本当のことはおふたりにしかわかりませんが、夫婦仲がいい、と言い切れるかは微妙でしょう。

ただ、あえて「卒婚」という言葉を使われたのは、「それぞれの人生を自由に歩む」ことを強調されたかったのでしょう。

今の時代、人の生き方に、多くの選択肢があります。

元貴乃花親方も、景子さんも、やりたいことや夢や目標があると思いますし、それができる環境や能力もお持ちだと思います。

だったら、やればいいのです。

「やりたいことや夢や目標に向かって、それぞれの人生を前向きに歩む」ことを互いが幸せとして認識して選択するのは、決して悪いことではありません。

それを「結婚」したままやるのか、「離婚」してやるのか、「卒婚」状態になってするのか? 形なんて、どうでもいいじゃないですか。

「結婚したらやりたいことができない」「結婚しているからやりたいことができない」という時代ではありません。

「卒婚によって自由が得られる」のなら、「結婚は不自由という状態からいつでも卒業できる」わけです。“足かせ”が取り除かれて、「結婚」はもっと気軽にしていいものになっているようにも思えます。

貴乃花親方にも、景子さんにも、そしてやりたいことがある皆さんにも、ぜひ前向きに人生を歩み、幸せに向かって歩んでほしいと思います。

成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者

キャリア5年で成婚数、成婚率とも東日本1位仲人士に。17年間のスポーツ担当記者時代に取材した国内外トップスポーツ選手・コーチの必勝ノウハウを婚活にいかし、難しいといわれる30代・40代・50代の中高年と親の婚活で、通常の8倍の割合で会員を成婚に導く。慶應義塾大法学部政治学科卒業。既婚、二児の母で、趣味は子どものスポーツ応援。

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