空挺団降下訓練始め開催と今年のダークホース?
航空機やヘリを使った空挺作戦を行う部隊である、陸上自衛隊の第1空挺団の新年行事「降下訓練始め」が、今年も千葉県の習志野演習場で開催されました。
中谷防衛大臣による視察の下、今年は新たに配備された新型パラシュート「13式空挺傘(ひとさんしきくうていさん)」による空挺降下が披露されました。13式空挺傘は従来より操作性に優れ、また開いた後に他の空挺傘とぶつかった際の耐久性も向上しているとのことです。
また、今年は変わった所で注目を集めたものがありました。注目を集めたのは、自衛隊で広く使われている73式小型トラック(1/2トントラック)です。
降下訓練始めでは、トラックにも敵から姿を眩ませるための擬装を実戦さながらに施しています。トレーラーを牽引しているため、全長も長めに見えます。
例年、このように車の輪郭が分からないくらい擬装が施されています。これだけでも擬装効果は十分だと思うのですが、今年はさらに力が入っていました。写真よりも、動く姿に注目が集まっていましたので、下の映像で御覧下さい。
今年は運転する隊員を覆うように草で入念に擬装され、その姿に会場では「もののけ姫」のタタリ神だとか、「動く茂み」だと呼ばれており、脇役と見られがちなトラックであるにも関わらず、戦闘ヘリにも負けない注目を集めていました。
毎年の恒例行事でだんだんと入念になっていく擬装。来年はどんな姿になっているのでしょうか。
【訂正】
初出時、13式空挺傘の写真として掲載したものは自由降下傘MC-4の誤りでした。写真差し替えの上、お詫び致します。