「1試合15奪三振」の次の登板で「ノーヒッター」は史上初ではなく。スネルの前に記録した2人は…
ブレイク・スネル(サンフランシスコ・ジャイアンツ)は、8月2日にノーヒッターを達成した。その6日前に登板した、7月27日のダブルヘッダー1試合目も、得点を許していない。この2登板は、それぞれ、6イニングと9イニングを投げ、被安打が2本と0本、与四球が2と3、奪三振は15と11だ。
ESPNスタッツ&インフォによると、1900年以降、1試合に15奪三振以上を奪い、次の登板でノーヒッターを達成したのは、2015年のマックス・シャーザー(当時ワシントン・ナショナルズ/現テキサス・レンジャーズ)と2018年のジェームズ・パクストン(当時シアトル・マリナーズ/現ボストン・レッドソックス)に続き、スネルが3人目だという。
シャーザーは、2015年6月14日と20日が、16奪三振(完封)とノーヒッター(10奪三振)。パクストンは、2018年5月2日と8日が、16奪三振(7イニング無失点)とノーヒッター(7奪三振)だ。
それと同じシーズンに、シャーザーは、15奪三振以上のノーヒッターも達成している。10月3日のダブルヘッダー2試合目に、17三振を奪い、被安打も与四球も与死球もなく、9イニングを投げきった。内野手のエラーにより、アウトにならなかった打者が1人いるので、パーフェクト・ゲーム(完全試合)ではない。
17奪三振は、ノーヒッターにおける最多。1973年7月15日のノーラン・ライアンと並んでいる。ライアンが達成した、7度のノーヒッターの2度目だ。
なお、スネルは、今回のノーヒッターが初完投。それについては、こちらで書いた。
◆「通算202登板目の初完投でノーヒッター達成。それまでは9イニング目のマウンドに上がったこともなく」
シャーザーとパクストンの完投は、現時点で通算12度と通算2度。スネルと同じく、パクストンも初完投でノーヒッターを達成した。こちらは、通算82度目の先発登板だった。2度目の完投は、その11日後。5月8日のノーヒッターに続き、13日の6イニング3失点(自責点3)を挟み、19日に9イニング2失点(自責点2)の完投を記録した。