右から左に流すだけのジャーナリストは要らない
この原稿はコートジボワール戦を前に書いているのだが、日本代表について試合を前に一番驚いたのは、ザッケローニの発言だった。記者から3−4−3について質問された彼はこう答えた。
「使うつもりはない。完成させることは難しかった」と。
そしてその理由についてこう述べた。
「時間が足りなかった」
僕はそこにいなかったので、その言葉の正確なニュアンスは分からない。だが、口にしてはいけないことを口にしたことは確かなようだった。代表監督として、この言い訳は禁句なのだ。原因は、時間の短さではない。時間的な読みができなかった自分自身にある。だが、「時間が短かった」と言えば、「そういうものか」と、言葉のトリックに引っかかる人はかなりいる。それはかなり狡い言い訳になる。
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たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2014年6月
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