猛暑が和らぐと今度は長丁場の大雨に十分注意 #専門家のまとめ
引き続き、南から際立った暖湿流が流れ込んでいるため、大気の状態が不安定となっていて、いつどこで雷雲が発達してもおかしくない状況が続いています。さらに九州ではお盆を過ぎても猛暑が衰えを知らず、きょう20日(火)で、実に33日連続で猛暑日の続いている所があるほどです。ただ今後は猛暑が和らぐ方向に向かう一方で、秋雨前線の影響が大きくなり、週末以降、長丁場の大雨となる可能性があり、注意を要します。
ココがポイント
▼蒸し暑いということは、雨雲の材料となる水蒸気が多いということ。蒸し暑さは雷雲発達のサインとも言えます。
・20日(火)午後も局地的に激しい雷雨 落雷・突風・道路の冠水に注意 蒸し暑い状態も続く(ウェザーマップ)
▼太宰府は33日連続、ことし39日目の猛暑日となりました。猛暑日日数の日本記録は昨年桐生で記録した46日です。
・【動画解説】記録的 33日の連続猛暑日 台風は形を変えて北日本へ(ウェザーマップ)
▼3つの熱帯擾乱の動向も気になりますが、週末以降は秋雨前線の影響で、長丁場の大雨となる可能性があります。
・関東沖でも新たな熱帯低気圧が発生へ、3つの熱帯擾乱の動向は?(Yahoo!ニュースエキスパート 杉江勇次)
エキスパートの補足・見解
まず来週にかけての天気と最高気温をみると、傘マークがずらりと並んでいて、雨の降りやすい天気に変わっていく様子が一目瞭然となっています。これからまだ数日は際立った暖湿流の影響で、引き続き、非常に不安定な天気が続くため、傘マークは、主に急な雨や雷が主体となります。
ところが週末以降の傘マークは日本付近に秋雨前線が横たわるため、天気が急変するというよりは曇雨天で雨の降りやすい傾向になると予想されます。しかも日本の東で夏の高気圧が強まるため、日本付近の秋雨前線は南北走向となり、ほとんど動きがなくなってしまう可能性があるため、週末から来週にかけて、太平洋側を中心に、長丁場の大雨となる可能性も出てきています。
7月から続いた猛暑がようやく和らぐ一方で、今度は大雨に長丁場の警戒が必要となるかもしれません。