コントレラスを捕手から外したカーディナルスは、ここ7試合で6勝。捕手復帰はいつ!?
セントルイス・カーディナルスは、開幕から25試合で9勝16敗と出遅れ、その後も、マイルズ・マイコラスがシーズン初勝利を挙げた試合を挟み、4月28日から5月6日にかけて8連敗を喫した。
8連敗目となる試合の前に、カーディナルスは、捕手のトレス・バレーラをAAAから昇格させた。それまでの33試合中23試合でスタメンマスクをかぶっていたウィルソン・コントレラスをDHに回し、アンドルー・キズナーとバレーラの捕手2人とした。5月5日以降の9試合は、すべて、キズナーがスタメンマスクをかぶっている。
「モリーナの後継者が早くも捕手失格の烙印を捺される!? 今シーズンは5年8750万ドルの1年目」で書いたとおり、昨オフ、カーディナルスは、ヤディアー・モリーナの後継者として、コントレラスを迎え入れた。
異例のポジション異動は、シーズン終了後に振り返った時、カーディナルスに転機をもたらした、ということになるかもしれない。まだ9つの借金を抱え、地区最下位に沈んでいるものの、5月7日からの7試合で、カーディナルスは6勝を挙げている。
なお、ESPNのジェシー・ロジャースは、オリバー・マーモル監督とコントレラス、アダム・ウェインライトとジャック・フラハティの両投手が、5月7日にミーティングを行った、と報じている。ジ・アスレティックのケイティ・ウーらによると、フラハティとコントレラスは5月15日にバッテリーを組むという。今後、コントレラスとキズナーがどういう比率でスタメンマスクを分け合うのかは、まだ見通せないが、コントレラスは、捕手として再スタートを切るということだ。
コントレラスの捕手復帰が早いか遅いかはさておき、このままずっとDH出場を続けた場合、5年8750万ドルの契約はカーディナルスにとって高すぎる気がする。また、直近の話でいうと、コントレラスを捕手に戻せば、ノーラン・ゴーマンをDHに据えることが――少なくとも右の先発投手が相手の試合では――できる。4月を終え、ゴーマンの6本塁打と22打点は、どちらもカーディナルスで最も多かった。現時点の9本塁打と28打点もトップだ。ゴーマンは二塁と三塁を守るが、そこには、トミー・エドマンとノーラン・アレナードがいる。
ちなみに、今シーズン、フラハティは、コントレラスと5試合、キズナーとは3試合でバッテリーを組んでいる。それぞれの防御率は、8.10と3.38だ。