モリーナの後継者が早くも捕手失格の烙印を捺される!? 今シーズンは5年8750万ドルの1年目
5月6日、セントルイス・カーディナルスは、アクティブ・ロースターの26人中2人を入れ替えた。先発投手のアダム・ウェインライトが故障者リストから復帰し、捕手のトレス・バレーラはAAAから昇格。リリーフ投手のギエルモ・ズニーガがAAAに降格し、内野手のテイラー・モッターはDFAとなった。
カーディナルスには、バレーラの他に捕手が2人、ウィルソン・コントレラスとアンドルー・キズナーがいる。前日までのスタメンマスクは、それぞれ、23試合と10試合だった。
セントルイス・ポスト-ディスパッチのデリック・グールドらによると、ここからの数週間は、キズナーが主にマスクをかぶり、コントレラスはDHあるいはレフトとして出場するという。バレーラの昇格は、この動きに伴うものだ。
昨シーズンの終了後、シカゴ・カブスからFAになったコントレラスは、ヤディアー・モリーナの後継者として、5年8750万ドル(2023~27年)の契約でカーディナルスに迎えられた。昨シーズン限りで引退したモリーナは、カーディナルス一筋にプレーし、ゴールドグラブに9度選ばれた。この受賞回数は、捕手では3番目に多い。どちらも殿堂入りしている2人、イバン・ロドリゲスの13度とジョニー・ベンチの10度に次ぐ。
どうやら、問題となっているのは、コントレラスと投手のコミュニケーション、あるいはコントレラスのリードのようだ。メジャーリーグ5年目のキズナーは、こちらもカーディナルス一筋。昨シーズンのスタメンマスクは78試合を数え、わずかながらモリーナを上回った。
ただ、バッテリーを組まなければ、コントレラスと投手の関係は深まらないのではないだろうか。
5月6日も敗れ、カーディナルスの連敗は8となった。ここまでは10勝24敗。カーディナルスが二桁の借金を背負うのは、2007年のシーズン終盤以来だ。翌年以降、負け越したシーズンはなく、15シーズンの3分の2はポストシーズンに進出している。
コントラレスを捕手から外したのは、何か手を打たなければ、という思いの表れのような気もする。このまま浮上できない場合、次の動きは、オリバー・マーモル監督の解任だろう。