5月1日からオンライン申請&郵送申請開始!現金給付10万円(特別定額給付金)のもらい方と注意点
(2020/5/21 11:30 更新)
新型コロナによる生活の変化が家計にも大きな影響を及ぼしている中、全国民に特別定額給付金として10万円の現金が給付されます。
一部の自治体では、5月1日(金)よりマイナポータルでのオンライン申請が開始され、特別定額給付金のポータルサイトも開設されました。
そこで特別定額給付金をもらうための要件や、オンライン申請と郵送申請の方法と必要なもの、給付時期などを簡潔にまとめていきます。
◆誰がもらえる?
給付の対象者は、令和2年4月27日に住民基本台帳に登録されている者とされています。
住民基本台帳とは、市区町村が住民に関する記録がされた住民票をまとめているもの。ご自身が住民票を置いている市区町村から特別定額給付金も給付されることになります。
◆一人一人の口座に振り込まれる?
感染拡大防止のため、原則は銀行振り込みにより給付されます。
しかし、注意しなければならないのが、上記の条件を満たしていれば基本的には10万円をもらう権利はだれでもあるけれど、実際に振り込まれるのは”世帯主”の口座という点。
例えば4人家族で親と暮らしていて、世帯主は父親という場合、父親が家族4人分まとめて申請し、10万円×4人分の40万円が父親名義の口座に振り込まれることとなります。
一人暮らしの人であれば、今住んでいる市区町村に住民票を移していれば、自分自身が世帯主です。世帯主は収入も年齢も関係ないので、学生の一人暮らしでも住民票を移しているのであれば世帯主なので、特別定額給付金も自分自身の口座に振り込まれることとなります。
万が一家族で暮らしていて、世帯主が誰かわからない場合は住民票で世帯主を確認することも可能です。
◆どうやって申請する?
特別定額給付金をもらうためには、オンラインか郵送のどちらかで申請することとなります。
まずは、こちらのフローチャートで自分はどの方法での申請が可能かチェックしてみましょう。
下記はあくまで一般的な流れであり、受付時期や支給時期などは自治体により異なるので、お住いの自治体のサイト上で特別定額給付金についてのページも必ず確認してください。
◎オンラインでの申請
オンライン申請は、マイナンバーカードとマイナンバーカードを読み取れる端末さえあれば、郵送申請が創っていなくても先に申請することができ、基本的には給付も早いのが特徴です。
・何が必要?
1)マイナンバーカード
(紙製の通知カードではなく、プラスチックの顔写真付きのものがマイナンバーカード)
2)マイナンバーカードを読み取れることができるスマートフォン、ICカードリーダー
3)マイナポータルにアクセスできるパソコン、スマートフォン
4)マイナポータルAP(パソコンの場合対応ブラウザ、スマートフォンの場合アプリのダウンロードが必要)
5)マイナンバーカード受取時に設定した暗証番号
6)振込先金融機関口座確認書類
(金融機関名、口座番号、口座名義人が分かる通帳やキャッシュカード、インターネットバンキングの画面など)
マイナンバーカードが読み取れるスマートフォンの一例が下記になります。
【iOS】
iOS 13.1以上がインストールされたiPhone 7以降のiPhone
【Android】
・AQUOS
・arrows
・らくらくスマートフォン
・Xperia
・Galaxy
・Android One
・Google Pixel
詳しい対応機種はこちらからご確認下さい。
・申請方法は?
マイナポータルというWebサイトから申請をします。
先ほど説明した対応している機種であれば、パソコンからでも、スマホからでも申請が可能です。
ぴったりサービスからお住いの市区町村を検索し、「特別定額給付金の申請」を選択。個人情報を入力し、通帳やキャッシュカードの画像をアップロード、暗証番号の入力とパソコン&ICカードリーダーもしくはスマートフォンを用いた電子署名をして送信をすれば、申請完了です。
【パソコンでの申請方法】
【スマートフォンでの申請方法】
・給付時期は?
さて、気になる給付時期ですが、前提として自治体により異なります。
ちなみにオンライン申請開始時に申請した私は、ぴったり2週間後に振り込まれていました。
また、事務作業の混雑により、オンライン申請での給付の処理に遅れがでているというニュースもあります。
とはいえ、多くの市区町村から郵送申請のための申請書が送られてくるのが5月の中旬以降となっているため、オンライン申請は申請書を待たずにすぐに申請できることから、郵送申請よりも給付の予定も早いスケジュールと記載されている自治体もあります。
マイナンバーカードを持っていて、マイナンバーカードを読み取れるツールが手元にあり、自分の住んでいる自治体のサイトを確認してオンライン申請の方が給付が遅くなるというお知らせが特に記載されていない場合は、なるべく早めにオンライン申請をするといいでしょう。
ただ、もしもマイナンバーカード受取時に設定した暗証番号がわからなくなってしまった場合は、申請をすることができず、マイナンバーカードを使って申請をするためには、役所の窓口に出向かなければなりません。
その場合は感染防止のためにも、いったん郵送での申請を検討しましょう。
◎郵送での申請
マイナンバーカードを持っていない場合は、基本的に住民票所在の世帯主宛に送られてくる給付対象者(住民基本台帳に記録されている者)の申請書が届くのを待ち、届いた申請書に必要事項を記入して必要書類と一緒に住民票所在の各自治体へ郵送することで申請ができます。
・何が必要?
1)申請書
2)マイナンバーカード、運転免許証等のコピーなど本人確認書類
3)振込先口座確認書類
(金融機関名、口座番号、口座名義人が分かる通帳やキャッシュカード、インターネットバンキングの画面など)
・申請方法は?
郵送での申請方法は、必要事項を記載した申請書、振込口座確認書類、本人確認書類の3点を準備し、住民票所在の各自治体へ郵送するだけ。オンライン申請と違い、申請書に漏れやミスがないように気を付けて記入してください。
中には一刻も早く給付が必要な人に対し、自治体のホームページからダウンロードできる申請書を用いて早期の特別申請を受け付けている自治体もあります。オンライン申請ができず、郵送で早く給付が欲しい場合には早期申請を利用して下さい。
収入の減少などにより急を要する場合、自治体のWebサイト上では早期申請についての記載がなくても、一度問い合わせてみるといいでしょう。
ただ、市区町村から送られてくる申請書を用いた申請の場合は返信用封筒が同封されているなど封筒代や送料は不要のようですが、早期にダウンロードした申請書を使って申請をする場合は封筒代や郵送料は申請者負担となります。
また、早期申請をしたあとに通常の郵送申請書の配布スケジュールで市区町村から申請書が送られてきたとしても、給付自体は1回しか行われないということに注意しなければなりません。
・給付時期は?
郵送申請の給付時期は市区町村から世帯主宛の申請書の郵送後ということもあり、申請書が届いてからでないと申請自体ができません。
申請書が届き次第すぐに申請できるよう、申請書の記載事項の確認や、本人確認書類・振込口座の確認書類などをあらかじめ準備しておきましょう。
また、やむを得ない事情でオンラインでも郵送でも申請ができない場合は、窓口での申請及び給付をすることも。何か事情がある場合は、まずは市区町村の特別定額給付金の窓口に電話等で相談をしましょう。
◆申請の受付はいつまで?
申請の受付期限は、全国一律で決まっているのではなく、各市区町村における郵送申請方式の受付開始日から3か月以内とされています。5月中旬以降に受付開始の自治体が多いことを考えると、8月頃が期限になることでしょう。
郵送申請方式は自治体によって申請書の発送日も異なるため、期限も自治体により異なります。郵送申請が開始されたら、期限についても確認してみて下さい。
◆申請ができるタイミングですぐ申請を
自治体のサイトにアクセスするのが確実ですが、特別定額給付金のポータルサイトのこちらのページでも、全国各地の対応状況が確認できます。
早く申請して早く給付金を受けるためにも、申請が始まっている自治体に住んでいるのあればすぐに申請し、まだの人も申請ができるようになったらすぐに申請ができるよう、随時お住いの自治体の申請受付状況をチェックしておきましょう。