2023年3月18日ダイヤ改正で廃止!JR日高本線・浜田浦駅の直前直後
JR北海道は2023年3月18日に行われたダイヤ改正で、苫小牧駅ー鵡川駅を結ぶ日高本線・浜田浦駅を廃止しました。廃止直前は廃止を惜しむ鉄道ファンが多く訪れましたが、廃止直後はどうなったのでしょうか?2022年9月、廃止直前の2023年3月12日、そして廃止直後の2023年3月19日に現地を訪問して比較してみました。
JR日高本線・浜田浦駅のあゆみ
JR日高本線・浜田浦駅は北海道胆振管内むかわ町田浦にありました。1959年12月に開業し、開業当初からの無人駅。田浦地区の海側にあったので浜田浦と名付けられました。
廃止直前のダイヤは、苫小牧駅ー鵡川駅間を下り(鵡川行き)が1日8本、上り(苫小牧行き)が1日9本運行。しかし浜田浦駅は他の途中駅・勇払駅や浜厚真駅と違い一部は通過し、浜田浦駅停車は下り・上り共に6本でした。
廃止直前の浜田浦駅
かつてJR日高本線は鵡川駅より先まで線路がありました。鵡川駅ー様似駅間は2015年1月の高波で厚賀駅 - 大狩部駅間が被災した影響で運休し、以後復旧することなく2021年4月に廃止されています。2021年の廃止後、終点となった隣の鵡川駅は駅名標が変更されましたが、浜田浦駅はそのまま。
ホームは全列車ワンマン運転なので、ホームミラーが設置されていました。
駅舎はなかったのですが、ホームから少し離れた場所にコンクリートブロック造りの待合所がありました。駅のそばの道路は苫小牧市とむかわ町中心部・新ひだか町方面を結ぶ国道235号です。
近づいてみます。
待合所の中に時刻表や運賃表がありました。
廃止直前は鉄道ファンが多く訪問!
廃止直前の最後の日曜日である2023年3月12日、苫小牧駅ー鵡川駅を1往復してみました。地元の方より鉄道ファンの利用が圧倒的に多く、2021年の浜田浦駅乗車人員(JR調査・外部リンク)は2.4人だったのですが、私が乗った列車では鵡川行きで5人下車し、折り返しの苫小牧行きで5人乗車しました。
ホームには鉄道ファンが多く訪問。
列車が去ると、鉄道ファンもホームからいなくなりました。
廃止直後は・・・
浜田浦駅が廃止される2023年3月17日(金)、現地で地元むかわ町田浦の住民などが主催してお別れイベントが行われました(外部リンク)。廃止して間もない3月19日(日)早朝、車で浜田浦駅跡を訪問。
3月17日のお別れイベント時、待合所に貼られた垂れ幕が一部はがれた状態で残っていました。
待合所の中に入る事が出来ました。
千羽鶴を除いて掲示物は全て撤去。
発車時刻表と運賃表は撤去されていました。
待合所には駅ノートが。
しかしホーム跡に入る事は出来ず、駅名標は既に撤去されていました。
浜田浦駅跡へのアクセス
浜田浦駅跡へ訪問するなら車が断然便利。駅跡そば、むかわ町中心部方向・線路側には国道235号の駐車帯があります。自家用車やタクシーで訪問する時は駐車帯を利用しましょう。
自家用車やオートバイが利用出来ない人は、苫小牧市内からタクシーを使うと高いし、JR鵡川駅前にタクシーは少なく、呼出が大変かもしれません。
幸い道南バスが国道235号を運行しており、浜田浦駅跡から約30m離れた場所にバス停「田浦第一」があります。本数は少ないですが、興味ある方は道南バス(外部リンク)を利用してみてはいかがでしょうか。
(まとめ)JR日高本線・浜田浦駅跡は車で行きやすい廃駅!
日高本線・浜田浦駅跡は秘境駅の跡という人もいますが、国道235号沿いにあるので自動車やバイクなら比較的訪問しやすいです。また大幅に制約されますが、道南バスやタクシーでの訪問も可能。更に日高本線の車窓からも楽しめます。
今後ホームや待合所がどうなるか注目していきましょう!