最中の銘菓といえば!香雲堂本店さんの「古印最中」の絶品粒あんと香ばしさはお茶との相性も抜群です
和菓子が好き、という方の大半は、おそらく「あんこ」もお好きなのではないでしょうか。SNSでは世代を問わず、あんこを使用した和菓子のみならずスイーツやパンを投稿している方々が沢山いらっしゃいます。
最新のスイーツではなくとも、長年にわたり沢山の人たちに愛され続けている銘菓も沢山。
その代表格のひとつといっても過言ではないと言い切れるものが、栃木県足利市にて明治時代から歴史が紡がれていると記録されている「香雲堂本店」さん。
足利駅のほか、国指定史跡でもある足利学校や鑁阿寺、渡良瀬橋までも徒歩圏内の老舗の銘菓のひとつ、「古印最中」をご紹介。
たっぷり、という言葉では物足りない程のあんこで満たされた四角い最中。ひとつひとつの重量感も、一般的な市販の最中と比べるとけた違いのように思います。
歴史好きな方は、その細やかな刻印についつい見入ってしまうことでしょう。「野之国学」と刻まれたこちらは、足利学校の古い名称のよう。その謂れについても諸説あるのですが、立ち昇る香ばしさに鼻腔を刺激されて我慢の限界!思い切りがぶりとひとくち。
ザクっというやや豪快な歯ごたえを残しつつも、すぐに口の中で粒餡と一体化するような馴染みの良い最中種です。そして、まさにこちらの最中はこちらの粒餡ありき、と称したくなるほど見事なあんこで口内が満たされていきます。とろりとした瑞々しさ、それでいて一粒一粒の存在感が際立つ北海道産の小豆。それでいて、煮崩した小豆とお砂糖、寒天が絶妙な塩梅で絡み合うところも称賛したい。
確かにしっかりと舌に染み込んでいく甘味は備わっているのですが、その甘味をより一層ふくよかなものにしてくれている小豆の皮のしゃきしゃき感、ほくほくと心地よく崩れていく素朴さ、それらが織り成す最中種とあんこのハーモニーはこの先も受け継がれていってほしいと思う銘品です。
お日保ちは一週間なのですが、購入したその日と賞味期限間近の最中種とあんこがより密に一体化した状態、双方を味わっていただきたいと思います。
ちょっと先のお茶の時間が、楽しみになるかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<香雲堂本店・通4丁目本店>
公式サイト(外部リンク)
栃木県足利市通4-2570
0284-21-4964
9時~17時45分
無休