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豊島将之叡王(31)防衛か? 藤井聡太二冠(19)奪取で史上最年少三冠か? 9月13日、叡王戦第5局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 9月13日。東京・将棋会館において第6期叡王戦五番勝負第5局、豊島将之叡王(31歳)-藤井聡太二冠(19歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 どちらが勝ってもシリーズを制する最終局。もし藤井挑戦者が勝てば史上最年少での三冠同時保持となります。

 第4局は豊島叡王が勝って、2勝2敗で追いつきました。

 ここまで4局は、すべて先手側が勝っています。第5局は改めて先後が決められるため、まず注目すべきは対局直前の振り駒ということになるでしょう。

 豊島叡王はタイトル戦でフルセットまで戦うのは6回目となります。

 前期叡王戦では持将棋2局を含めて最終第9局にまでもつれこみ、その大一番を制しています。

 藤井挑戦者は初のタイトル戦最終局です。

 藤井挑戦者は現在までタイトル戦で1度も敗退したことがありません。

 両者の過去の対戦成績は豊島叡王9勝、藤井挑戦者7勝と拮抗してきました。

 豊島叡王の今年度成績は10勝9敗(0.526)です。

 豊島叡王はこの夏、ひたすら藤井挑戦者と対戦し続けてきました。

 藤井挑戦者の今年度成績は25勝5敗(勝率0.833)です。

 藤井挑戦者は本局の前々日、チームリーダーとしてABEMAトーナメント(非公式戦)準決勝を戦います。

 豊島叡王と藤井挑戦者はこの叡王戦が終わると、10月からは竜王戦七番勝負でも戦います。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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