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レアル・マドリーを優勝に導いた「2人の司令塔システム」とその変化。「固定」と「流動」の狭間で。

森田泰史スポーツライター
ボールを追うモドリッチ(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

2人の司令塔が、レアル・マドリーを優勝に導いた。

トニ・クロースとルカ・モドリッチ。シーズン終盤、マドリーで彼らが輝いた。無論、2008年のイケル・カシージャス以来となるマドリー選手としてのサモラ賞受賞に近づくGKティボ・クルトゥワと守備陣の貢献を否定はできない。

だが中断明けの試合で10連勝とまさに破竹の勢いでリーガエスパニョーラ優勝まで駆け抜けたマドリーにおいて、クロースとモドリッチの存在感は絶大であった。

■F・バルベルデの台頭

今季、マドリーはフェデリコ・バルベルデが台頭した。18歳でマドリー・カスティージャ(Bチーム)に正式入団したウルグアイ代表の選手は、厳しい競争の中で忍耐を持ち続け、ついに萌芽の時を迎えた。

F・バルベルデの急成長でクロースとモドリッチの「牙城」は崩された。まずは、その要因、いかにしてF・バルベルデの重要性がジネディーヌ・ジダン監督のチームで高まっていったかを述べる必要があるだろう。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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