レアル・マドリーを優勝に導いた「2人の司令塔システム」とその変化。「固定」と「流動」の狭間で。
2人の司令塔が、レアル・マドリーを優勝に導いた。
トニ・クロースとルカ・モドリッチ。シーズン終盤、マドリーで彼らが輝いた。無論、2008年のイケル・カシージャス以来となるマドリー選手としてのサモラ賞受賞に近づくGKティボ・クルトゥワと守備陣の貢献を否定はできない。
だが中断明けの試合で10連勝とまさに破竹の勢いでリーガエスパニョーラ優勝まで駆け抜けたマドリーにおいて、クロースとモドリッチの存在感は絶大であった。
■F・バルベルデの台頭
今季、マドリーはフェデリコ・バルベルデが台頭した。18歳でマドリー・カスティージャ(Bチーム)に正式入団したウルグアイ代表の選手は、厳しい競争の中で忍耐を持ち続け、ついに萌芽の時を迎えた。
F・バルベルデの急成長でクロースとモドリッチの「牙城」は崩された。まずは、その要因、いかにしてF・バルベルデの重要性がジネディーヌ・ジダン監督のチームで高まっていったかを述べる必要があるだろう。
この記事は有料です。
誰かに話したくなるサッカー戦術分析のバックナンバーをお申し込みください。
誰かに話したくなるサッカー戦術分析のバックナンバー 2020年7月
税込550円(記事5本)
2020年7月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。