データで見る「2018年のメジャーデビュー」――最年少は19歳、最年長は34歳。最多チームは16人
2018年は、247人がメジャーデビューを果たした。これは、前年と比べると15人少ない。
最も多かったチームは、16人のロサンゼルス・エンジェルスとサンディエゴ・パドレス。どちらもそれぞれ、大谷翔平と牧田和久の日本人選手を含んでいる。一方、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからのデビューは、平野佳寿ら3人にとどまった。ダイヤモンドバックスは例外に当たるが、傾向としては、デビューした人数が少ないチームがポストシーズンへ進み、多いチームは逃している。8人以上がデビューした18チーム中、ポストシーズンに進出したのはアトランタ・ブレーブス(12人)だけだった。
野手と投手の割合は4:6。大谷はDHとしてメジャーデビューしたので、野手にカウントしている。野手96人のうち、スターティング・メンバーとしてデビューは58人(60.4%)で、38人(60.4%39.6%)は試合の途中から出場した。先発出場のポジションは、捕手(11人)が最も多い。エンジェルス、タンパベイ・レイズ、トロント・ブルージェイズの3チームは、デビュー戦でスタメンマスクをかぶった捕手が2人ずついた。
途中出場は代打(21人)が圧倒的に多く、代走(6人)がそれに次ぐ。ブレーブスからデビューしたダスティン・ピーターソンは、5月に代打として2打席に立っただけで(2打数0安打)、まだ守備にはついていない。9月にデトロイト・タイガースへ移籍した。
投手は、151人中43人(28.5%)が先発としてデビューし、108人(71.5%)はリリーフとして登板した。
月別では、ロースター枠が25人から40人に拡大する9月のデビューが最も多く、45人を数えるが、突出しているわけではなく、4月と8月も40人を上回る。5人以上がデビューした日は、3月29日(7人)、3月30日(5人)、3月31日(6人)、9月1日(6人)、9月2日(8人)、9月5日(6人)。ジョン・ミーンズとジョン・バーティは最も遅く、9月26日にデビューした。2人のジョンのうち、ミーンズは現在もボルティモア・オリオールズにいるが、バーティはオフにブルージェイズからFAになった。また、誕生日にデビューした選手はいなかったものの、ディラン・カズンズ(フィラデルフィア・フィリーズ)は前日に24歳の誕生日を迎え、翌日の初打席にヒットを打った。
デビュー時の年齢は、25歳の61人を頂点として、22~26歳に集中している。最年少と最年長は15歳も離れていて、ホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)は19歳、平野は34歳でデビューした。ナ・リーグの新人王投票で、ソトは2位、平野は6位タイ。2人の対戦は、まだ実現していない。
なお、33歳以上でデビューした3人、平野、ブランドン・マン、牧田は、いずれも日本プロ野球を経験している。マンは2011~12年の横浜ベイスターズ/横浜DeNAベイスターズに加え、2013年は信濃グランセローズで投げた。2002年のプロ・デビューから数えて、17年目にメジャーリーグへ。テキサス・レンジャーズの投手として、マンは7試合に登板し、防御率5.40を記録。オフにFAとなった。