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【京都市】北区 本阿弥光悦ゆかり『鷹峯』の「常照寺」にて2024年春の京都非公開文化財特別公開!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

本阿弥光悦というアーティストをご存知でしょうか?

書家、陶芸家、芸術家など多方面で足跡を残した京都生まれの本阿弥光悦は、江戸時代初期の数寄者です。

日本刀鑑定の名門家系に生まれ、後世の日本文化に大きな影響を与えた芸術家。

1615年(元和1)本阿弥光悦は、徳川家康より「鷹峯」の地を与えられ、一族や工匠等と供に移り住み芸術村を築きました。

そう、「鷹峯」は、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ、1558~1637)の芸術村があった所です!

その「鷹峯」にある『常照寺』では、 2024年春の京都非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会など主催)に今回、初参加されています。

2024年春の京都非公開文化財特別公開は、4月27日から6月16日の期間中、京都府内の寺社など15か所で開催されます(場所により開催期間は異なります)。

「常照寺」は京都・洛北の鷹峯(たかがみね)にあり、鷹峯三山とよばれるなだらかな三つの山に臨む場所にあります。

僧侶の学問所である「鷹峯壇林(だんりん)」も、山城六壇林の一つとして創設しました。

多いときには300人を超える僧が学んでいたそうですよ!

吉野太夫ともゆかりのあるお寺。

江戸初期の六条三筋町の芸妓で、「寛永三名妓」のひとりと言われる才女であった吉野太夫。

朱塗りの門は、2代目吉野太夫により寄進されたものだそうです。

吉野太夫の墓や太夫ゆかりの茶室・遺芳庵も現存していますよ。

入ってすぐの右側には、「帯塚」があります。

今回の特別公開では、壇林教育の規範である文書「山門永則」、日講上人(1626~98)による日蓮宗の入門書「録内啓蒙」の版木が公開されます。

日蓮聖人が感得して日像上人が開眼したと伝わる「秘仏の妙見大菩薩像」、また、伝教大師作と伝わる「三面大黒天像」も拝観することができます。

伝教大師といえば、比叡山の天台宗を開祖した最澄さんです。

最澄さんが作ったとされる三面大黒天様は、戦に勝った時に譲り受けたということから「勝ち」の神様としても崇められているという説明を受けました。

京都非公開文化財特別公開
 多くのひとに文化財愛護の気持ちを持ってもらいたいと、京都古文化保存協会が1965年秋に始めた普及啓発事業です、99年からは原則、春と秋に実施し、期間中、ふだんは間近で見られない仏像などが特別に公開されます。拝観料は文化財の保存や修理、維持管理などに役立てられています。

「常照寺」が所持している寺宝と、茶席遺芳庵檀林関係の写本類が多く特に珍種とされる祖書研究資料の録内啓蒙の版木、伝教大師作と伝えられる三面大黒天、妙見大菩薩像、日乾上人像、光悦筆の扁額などが拝見できるこの機会。

境内での散策も癒されますよ〜

ぜひ、青紅葉の綺麗な境内とともにお楽しみください♪

【期 間】 4/27(土)~5/12(日)

【時 間】午前9時~午後4時(拝観受付)

【拝観料】1か所大人1000円、中高生500円

常照寺
住所 〒603-8468 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町45−1

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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