郷田真隆九段「途中から自信がある局面はなかったですね」B級1組、藤井聡太三冠戦終局後コメント
郷田真隆九段「(中盤は)いやちょっとよくわからなくて。もちろん、前例があるのは知ってたんですけれども。自分では、こんなもんかな、と思って指していたんですけれど。ちょっと(50手目)△4一飛車から△6四歩というふうに辛抱されたあとの指し方がちょっとわからなかったですね。本譜も自然な流れかな、と思っていたんですけれども、△4五歩と突く形が想像以上に、うーん、厳しかったですね。ただまあちょっと、どういう対応をすればよかったのかっていうのは、すぐにわからないんで。そうですね、準備段階でもうちょっと考えておかなければいけなかったのかもしれません。(49手目▲8二歩で1時間12分の長考をして、以下も小刻みに時間を使って考えていたが)そうですね・・・。歩得みたいな形ですかね。歩得で・・・。まあゆったりした展開で、その歩得を活かせるような展開になるかどうか、というところですけれどね。△4五歩から来る手がやっぱり、かなりの手だったんで。ちょっと夕食休憩のときはあまり自信がなかったんで。そうですね、その手前をどうすればよかったのかな、という感じはしました。(73手目▲2四歩に相手は長考して△同銀)歩を突いたところは夕食休憩で自信が・・・。まあ(△同銀か△同歩か)どちらで取られてもあまり自信がなかったです。本譜はより苦しいかな、という感じで。やっぱり打った角が8六にいたままで使いにくくて、負担になってしまいましたね。どうにもちょっと、攻めてるような、なんていうんですかね、腰が入ってない攻めになってしまったんで。途中からちょっと自信がある局面はなかったですね。(今期B級1組はこれで3勝4敗)まだ先はたくさんありますんでね。また一局ずつがんばっていきたいです」