喉に詰まるのはお餅だけではない!気をつけたい食材たち
12月もあとわずかですね。スーパーやコンビニでもお正月用の食材を多く見かけるようになりました。
よく「お餅は喉に詰まりやすい」と言われていますが、実はお餅以外にも喉に詰まりやすいものは多くあります。
ごはん、団子、かまぼこ、海苔、パン、こんにゃく、ゴマ、バナナ、クッキーなどがその代表です。
特に高齢で介護食を食べている方(柔らかい食事)を食べている方には気をつけて頂きたいです。加齢によって口の中の唾液が減っていくので、食べ物が飲み込みにくくなっています。「昔は大丈夫だった」という食材でも「あれ?いつもと違う」と思ったら無理をせず一度食べるのを中止してください。
飲み込む力も加齢とともに下がってきますので、「お正月だからお餅が食べたい」と張り切って食べないで、最初は小さく切ったものから食べてみるようにしてください。お餅の他にも、かまぼこもお正月の定番ですが、つるんと勢いよく噛まずに誤嚥(ごえん)してしまうこともあります。もし、おせちにかまぼこを自分で切って食卓に出す方は、一口大の薄切りに切るなど切り方を工夫してみてください。こんにゃくも同じ理由で気を付けたい食材です。煮しめに入れる時はこちらも切り方に気をつけて下さい。もし、心配な場合は最初から入れないという選択肢もありです。
海苔も喉にはりついてしまい、飲み込むのが難しいときがあるので「お寿司」などを食べる時にも気をつけて下さい。
パンやクッキーなどはパサパサしているので、必ず飲み物と一緒に食べるようにしてみてください。
1.お餅や団子など水分の多いものは、小さく切ってゆっくり噛んでから飲み込む。
2.パンやクッキーなどの水分の少ないものは、必ず飲み物と一緒に食べる。
上記の点を意識して、年末年始の食事を楽しんでみてください。
※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。また、たんぱく質の制限をされている方も一度、かかりつけの医師や訪問看護さん等医療関係者にご相談してくださいね。