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【宮城県 松島町】ずーっと奥まで黄色!身近な春色の風景を見に行こう [手樽の古浦農村公園]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

宮城県松島町の手樽(てたる)という場所は、一見すると静かで特に何もなさそうだ・・と感じるかもしれないが、あるぞあるぞ。広大な自然の中に、まだ磨き途中の原石となる場所があるのだ。
今回ご紹介する場所は、隠れてもいないし結構目立つ場所。なので、おそらく多くの皆さんがご存知だと思う「古浦農村公園(ふるうら のうそん こうえん)」だ。

しかしながら・・・!名前を見たり聞いただけでは、一体どこにある公園なのか思い浮かばない方も多いかもしれない。なぜなら、看板がやや目立たない場所に設置されているため、近づいてみてようやく「ここは公園だったのか」と、初めてその存在に気づく方も多いと思う。

場所は、奥松島パークライン(海沿いを通っている道路)沿いにあり、位置はJR陸前富山駅とJR陸前大塚のちょうど間に存在する公園だ。JRの線路沿いでもあり、道路沿いでもあるのでとにかく目につく場所なのだが、意外と名前を知らない人が多いのだ。

公園というからには、やはりベンチに外灯と東屋(あずまや)の存在は、やっぱり不可欠。腰掛ける場所があるのは嬉しいこと。ただ、現状(*2023年4月17日時点)結構な長さにまで伸びた雑草達が公園の敷地内を占領しているため、もしもベンチや東屋周辺に近づく場合は、足元に気をつけて歩こう。
また、すぐお隣は海のため、現在ではやや高さのある堤防が設置されているが、海風がちょうど良い具合に入り込むので夏場は心地よいかもしれない。また、電車好きにはたまらない場所であり、すぐ目の前を颯爽と走り抜けるJR仙石線とJR仙石東北ラインの姿をしっかりと目にすることができるぞ(※写真撮影をしたい場合は電車の時刻を事前にチェックしておこう。)

そして、'農村公園'ということは何かが栽培されているのかなと想像がつくと思う。先ほどのベンチや東屋の小さな区域の奥には、縦に長い形状の畑があるのだ。ここでは菜の花がずっ〜と奥の敷地にまで及ぶほど数多く栽培されていて、現在すくすくと生育中だ(2023年4月時点)。ちなみに、上記写真の向かって左側は道路(奥松島パークライン)で、右側はJRの線路だ。

菜の花畑の中をJR仙石線とJR仙石東北ラインが走り抜ける姿は、非常に愛らしくもあり素朴で、絵葉書のような世界観だ。その風景は、春の古浦農村公園でしか見ることができないワンシーンなので、夏が訪れる前に是非立ち寄ってみてほしい。

菜の花は育っている最中なので、畑の中には入らないようにしながら遠くから全体を眺めてみよう。奥行きのある縦の敷地一面が黄色に染まっている世界を目にすると、やはり感動するものだ。
明るく輝く花々の世界と、コトトン・・コトトン・・・と音を出して走り抜ける電車を同時に眺める。春にしか出会えないその空間は、とても味わい深いものだぞ。

名称:古浦農村公園(ふるうら のうそん こうえん)
住所:宮城県宮城郡松島町手樽七十里59

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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