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甜菜糖・小豆・糸寒天のみ。仙太郎さんの「あづき寒天」で、ヘルシーな美味しさをお腹いっぱい召し上がれ

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

端午の節句が終わった頃から販売される、仙太郎さんの初夏の和菓子。

バリエーション豊富なおはぎや先日までの柏餅のイメージが強い仙太郎さんですが、瑞々しく冷やしていただくとより一層美味しく召し上がることができる和菓子も揃っております。竹筒に入った水羊羹、ぼんやりとこし餡が透ける葛桜や抹茶を混ぜた葛など、寒天や葛を使用したお菓子はキラキラと煌めいて、ついつい目を奪われてしまいますね。

あづき寒天
あづき寒天

今回は、その中のひとつ。非常にシンプルな材料ながらも体が求めてしまうような「あづき寒天」をご紹介。

非常にずっしりとした重量。蓋を開けるとたっぷりの寒天と、底が見えない程ぎっしり詰まった丹波大納言の蜜煮が!つつましやかな見た目なのに、目に飛び込んでくる情報量といいますがインパクトが凄い…

寒天も小豆もたっぷり
寒天も小豆もたっぷり

このままだと分かりづらいのですが、1cm程の暑さの寒天が2枚重なって入っています。上だけ寒天、ではなく、スプーンを差し込んですくうたびに、寒天と大納言をベストな配分で食べられる心遣いが嬉しいですね。

寒天にもほんのり甜菜糖の甘味がついておりますので、そのまま召し上がっても素朴な喉越しとほっとする甘みにどんどんスプーンが進みます。小豆の蜜煮もほくほく、しっとりとしていて、舌先で滑らかになるほど。えぐみもなく食べやすい寒天は、気づいたらいつの間にか無くなってしまっていた、なんてことも。

頬張る、という幸せ。
頬張る、という幸せ。

付属の黒蜜を少したらすと、やや重厚感が増して食べ応えが増します。初めから全てかけるのではなく、少しずつかけて楽しむのがベターかなと。味わいにメリハリがつきますよ。

黒蜜をたらりと。
黒蜜をたらりと。

飾り気のない、ありのままの姿のものこそ、職人さんの腕前が如実に反映されるような気がするのは私だけでしょうか。

確かなノウハウと実直に向き合う仙太郎さんの甘い寒天、もう少し暑くなったらまた食べたいなと思います。

黒蜜とスプーンがついてきます
黒蜜とスプーンがついてきます

こちらは要冷蔵かつ当日中のお召し上がりとなっております。時間が経過すると離水して食感も損なわれてしまいますので、保冷材はつけてくださいますが、暑いところをさけて持ち運びくださいね。

【仙太郎・本店】

公式サイト(外部リンク)

京都市下京区寺町通仏光寺上る中之町576

075-344-0700

8時~18時(時期によって変動あり)

定休日 元旦

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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