Yahoo!ニュース

令和の運動会は家族ファーストでビックリ!振り返ると昭和の運動会は酷かった?

栗栖成之防災士×探偵ライター
photo AC

先日ある小学校の運動会を観覧する機会があり参加してみると、素晴らしくスマートで家族ファーストな運動会となっていてビックリ!

昭和世代の筆者にとっては「昔の運動会は、我がままし放題だったのか・・」と、思ってしまうほどでした。昭和と令和との運動会には、どのような違いがあるのかお伝えしましょう。

令和の運動会はスマートで平等!家族がしっかり我が子を応援できる

photo AC
photo AC

全ての小学校に該当しないとは思いますが、筆者が参加した小学校では次のようなプログラムの進行となっていました。

  • 1~2年生:AM9時~10時
  • 3~4年生:AM10時~11時
  • 5~6年生:AM11時~12時

このように学年別にプログラムの時間が決められており、応援する家族も事前に登録し観覧証明書を首からぶら下げて参加します。

家族ファーストである理由は、子どもが参加するプログラムのみ観覧席(運動場の周囲)に集まり応援する状況にあります。

例えば、1年生のプログラムでは1年生の家族のみが観覧し、それ以外の家族は観覧席から離れた場所で待機。次に2年生のプログラムになれば、1年生の家族と2年生の家族とが入れ替わります。

こうすることで、観覧席が込み合うことなく我が子の応援や、ビデオ撮影が可能となりとてもスムーズでした。

昭和時代では、撮影場所の確保を争うことは常にあり、気が弱い保護者の方は撮影ができない状況も起きていました。「この違いはなに!?」と、驚く筆者がきっと時代遅れなのでしょうね・・

我が子の出番が終われば帰宅して入れ替わるので混雑も緩和される

photo AC
photo AC

先にお伝えしたとおり、3つの時間帯でプログラムが進行するため、我が子の出番が終われば帰宅の途に就きます。

例えば1年・2年生の家族は10時になれば学校から帰宅し、3年・4年生の家族と入れ替わります。

少子化であればこそできるのかもしれませんが、こうして入れ替わることで全校生徒の家族が入り乱れることはなく、運動場が混雑することはありませんでした。

午前中で終わるのでお弁当も不要!家族の負担や熱中症が防げる

photo AC
photo AC

全てのプログラムが午前中で終わるため、子ども達にお弁当や給食は必要ありません。

昭和時代の運動会ではお母さんが朝早くからお弁当を作って、暑い日差しの中で日傘や帽子、頭にハンカチやタオルをのせて、直射日光と戦いながらの昼食が当たり前でした。

それが全て必要ないため、お弁当を作る負担もなく熱中症を防ぐことが可能になっています。

昭和の運動会は酷かった?校庭内でバーベキューにビールも!

photo AC
photo AC

昭和時代を生きてきた筆者が経験した運動会を振り返ってみると、何でもありで我がままし放題で酷かったと、改めて感じてしまいます。

時代や地域性の違いもあるでしょうが、我が子の姿を撮影するために早朝から、小学校の壁を乗り越えて校庭に侵入。そしてビニールシートを引いて、観覧席の場所取りをする保護者も多かったです。

さらに流石に酷いと感じたのは、一部の保護者による悪態です。我が子の出番がないときには、校庭の隅にテントを張ってバーベキューにビールを楽しむ始末。子どもの運動会の応援でなく、保護者同士の宴会の場となっていました。

これには学校やPTAからも強く警告され、徐々に改善されていきましたが、今ならニュースで報じられてもおかしくない光景と言えるでしょう。

生徒たちの感染症&熱中症対策など、先生達の努力には頭が下がる!

イラストAC
イラストAC

令和時代における小学校の運動会運営はとてもよく考えられていて、家族や子どもにとって想い出に残る運動会となっていると感じました。

防災の観点からも素晴らしく、コロナによる感染症が少なくなったといっても、密を避けるには越したことはありません。また、熱中症対策もありこれまで10月に行われていた運動会も、6月に開催する小学校が増えています。

さまざまな状況を考慮して1度しかない小学校生活を、楽しく安全に想い出に残るよう工夫している、先生たちの努力には頭が下がりますね。

防災士×探偵ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!フリーでの執筆活動をメインにしつつ、探偵として地域の困りごとも解決している。

栗栖成之の最近の記事