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大阪―鳥取間を結ぶ「スーパーはくと号」 最前席で前面展望を楽しみたければ「2番C席」を買うべき理由

鉄道乗蔵鉄道ライター
「スーパーはくと号」には2種類の先頭車がある(筆者撮影)

 大阪と鳥取を第三セクター鉄道の智頭急行線経由で結ぶ特急「スーパーはくと号」は、最前席を取れば前面展望が楽しめることが特長の特急列車だ。しかし、この「スーパーはくと号」には非貫通型と貫通型の2種類の先頭車があり、予備車なっている貫通型の先頭車に当たった場合には、最前席の目の前は壁となる。この貫通型の先頭車は一部のファンの間では「ハズレ車両」と呼ばれているようだ。

 筆者は、先日、この「スーパーはくと号」に鳥取―大阪間で乗車した。せっかく乗るのだから前面展望を楽しみたいということで、最前席を10時打ちで確保したのであるが、当日、列車に乗ろうとしたところ見事ハズレ車両を引いてしまい、鳥取駅で絶望感に苛まされたことは記事(前面展望席が魅力!鳥取―大阪、2時間半で結ぶ「スーパーはくと」 最前席予約したらハズレ先頭車だった…)でも詳しく触れた。

 しかし、ハズレ車両を引いてしまったからと言っても、乗り心地は決して悪いわけではなく、調整席となっているコンパートメント席を利用することができるなど、貫通型の先頭車にも良い点はある。貫通型先頭車にはこのほか「1番C席」がないという特徴もあるが、実は「2番C席」に座れば、通路越しに前面展望が楽しむこともできる。

前面展望が困難な貫通型先頭車(筆者撮影)
前面展望が困難な貫通型先頭車(筆者撮影)

 「スーパーはくと号」の先頭車は、原則として前面展望が可能な非貫通型の先頭車が充当されるが、予備車となっている貫通型の先頭車が充当されることにも備えて、先頭車の「1番C席」は調整席扱いとなり発売されていないが、当日、列車内で車掌さんに申し出れば席の交換が可能となっている。

 どちらのタイプの先頭車が来るのかは全くの運次第ではあるが、あらかじめ先頭車の「2番C席」を押さええ置けば、ハズレ車両である貫通型先頭車が来た場合は、そのまま通路越しに前面展望を楽しむことができ、アタリ車両である非貫通型先頭車が来た場合は、車掌に申し出て1番C席に座席を変更してもらえば、どちらの車両でも前面展望を楽しむことが可能となる。

貫通型先頭車の車内の様子。最前列はC席の無い3席だが、2列目は4席ありC席からだと通路越しに前が見える(筆者撮影)
貫通型先頭車の車内の様子。最前列はC席の無い3席だが、2列目は4席ありC席からだと通路越しに前が見える(筆者撮影)

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。

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