あなたの周囲にもいる!? 実は、ちょっと怖いかもしれないサイコパスな人たち。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「サイコパス」についてお話したいと思います。
サイコパスとは、精神病質者の一部の人を指して使われる言葉です。
精神障害の一種、社会に適応することが難しい恒常的なパーソナリティ障害の一部の人、もしくは、精神病と健常との中間状態にある人の一部を指して、サイコパスと呼びます。
パーソナリティー障害には、境界性、自己愛性、妄想性、総合失調型など、さまざまなものがありますが、サイコパスの主な特徴として挙げられるのが、感情の一部が欠如しているという点です。
サイコパスな人は、自分以外の人間に対して、愛情であったり思いやりであったりなどといった感情が欠如しているため、非常に自己中心的な言動や行動を取ってしまう傾向にあります。また、道徳観念や倫理観、恐怖などに関する感情もない傾向が強いです。
ひとことで言うと、サイコパスな人は、共感能力が著しく欠け、良心の呵責を持たない人ということになります。
ただし、サイコパスにもいろんな人がいて、サイコパスだからといって冷血な人である、サイコパスだからといって社会のルールを破り続ける人である、とは限りません。自分の損得を重視するサイコパスは、案外いい人という評価を得ていることもあります。
続いて、サイコパスの原因ですが、ハッキリとはよくわかっていません。
けれど、昨今の研究では、サイコパスの原因には、大きく分けて2種類あると考えられています。1つ目の原因は、生まれながらの脳の障害によって引き起こされているケースです。2つ目の原因は、後天的なもので、幼少期に虐待を受けたり何らかの原因によってサイコパスになったというものです。
男女比で見ると、サイコパスは男性に多い傾向にあり、男性の場合は、全人口の3%、女性の場合は、全人口1%がサイコパスではないか? と言われております。そう考えると、それほど珍しい存在ではないと言えます。
続いて、サイコパスの治療法ですが、現代医学においては、決定的なものは確立されていません。よって、治すことは極めて困難であるといえます。社会不適応を起している場合は、認知行動療法を使ったり、気持ちが不安定であれば、薬物治療を行う場合もありますが、本人が困っていない場合は、そもそも治療に来ることはなく、治療の対象にもなりません。
サイコパスというと、ドラマや映画などの影響が強く、猟奇的殺人者というイメージを持っている人が少なくないかと思うのですが、サイコパスの多くは、パッと見、普通の人です。必ずしも罪を犯すということではなく、むしろ罪を犯すような人は稀であるということは理解しておく必要があります。
また、サイコパスの中には、口が達者な人もいて、他人を踏み台にしたり騙すことにもためらいがないことが多く、優れた結果を残す人もいます。そのため、経営者や医者など社会的地位の高い人にもサイコパスな人はいます。
続いて、サイコパスな人への対処法ですが、
あなたの近くにサイコパスな人がいる場合ですが、まずはサイコパスは治療することができない…という点を十分に理解する必要があります。そして、「サイコパスは、良心を持たない、持ちにくい人である」ということを十分に理解しなければいけません。
そうしないと、サイコパスのペースに惑わされて、自分自身の心が壊れてしまう危険性が生じます。サイコパスな人に踊らされないためには、サイコパス以外の人との人間関係をしっかり持っておくことが重要です。
サイコパスの一部には、人の心を操ることに長けている人があるので、彼らの考えや行動、世界観に巻き込まれてしまわないことが大切です。
サイコパスな人だからといって、必ずしも悪いことをする訳ではありませんが、サイコパスから身を守ることを考える場合は、一切の連絡手段を断つという方法があります。相手の良心を信じるという姿勢ではなく、自分自身の心をしっかりと守ることを、どうぞ最優先に考えて下さい。
というわけで、今日は、サイコパスについてお話しさせて頂きました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。