「WBSS決勝のテイラー戦はSライト級の最強決戦だ」 WBA世界Sライト級王者レジス・プログレイス
WBA世界スーパーライト級王者
レジス・プログレイス(アメリカ)
1989年1月24日生まれ(30歳)
ルイジアナ州ニューオーリンズ出身
プロ戦績は24戦全勝20KO。サウスポーのボクサーファイター。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のスーパーライト級にエントリーし、昨年10月の1回戦でテリー・フラナガン(イギリス)に判定勝ち。今年4月の準決勝ではキリル・レリック(ベラルーシ)を6回TKOで下し、決勝進出を決めている。このレリック戦で初めて世界タイトルを奪取した。
ボクサーでありエンターテイナー
ーー2012年にプロデビューし、無敗のまま世界王者に到達しました。これまでのキャリアは順調に来ているように見えますが、自身でも満足していますか?
RP : はい、最高ですよ。ついに世界タイトルを獲り、すべてが良い方向に向かっていると思います。僕の人生は変わり、素晴らしい日々が過ごせています。その一方で、まだ証明すべきことは残っている。今後も勝ち続け、自分の価値を上げ、多くのファンをエキサイトさせていきたいと思っています。
ーーアメリカ国内でもあなたの人気が高まっているのは、エキサイティングなファイトスタイルのおかげと思いますか?
RP : 自分のことをエンターテイナーだと認識しています。リング内外で常にアグレッシブで、戦うのが大好き。たまに積極的に攻め過ぎてトレーナーを怒らせてしまいますが、僕はそういう人間なんです。ファンを喜ばせるのは大好きです。
ーー子供の頃に好きだったボクサーは?
RP : マイク・タイソン(アメリカ)とロベルト・デュラン(パナマ)です。あとはパーネル・ウィテカー、マービン・ハグラー、シュガー・レイ・ロビンソン(すべてアメリカ)。それからモハメド・アリ(アメリカ)ももちろん忘れてはいけませんね。ファイトスタイル的には真似はできませんが、アリに関してはボクシング以外の理由でも尊敬しています。
ーー個人的にはあなたのアグレッシブなボクシングを見ていると台頭期のナジーム・ハメッド(イギリス)を思い出します。
RP : そうですか?!それは言われたことがないですね!
ーーもちろんあなたはあそこまで奔放ではないですが、パワーや、自信満々の振る舞いなどはハメッドと被るところがあるかと。
RP : (嬉しそうに)彼のファイトもすべて見て、よく知っています。大好きな選手の1人でした。
ーーさて、そろそろWBSSの話に移らせてください。決勝で対戦することになったIBF王者ジョシュ・テイラー(イギリス)の印象は?
RP : 良い選手ですよ。リーチの長いサウスポーで、良いジャブを持っていて、パワーもあります。ボディ打ちもできる。僕を除けば彼こそがスーパーライト級のベストファイターでしょう。戦うのは待ちきれないし、次戦で対戦が実現することを嬉しく思います。
ーーテイラー戦の日程、場所はまだ発表されていませんが、開催地はどこを希望しますか?
RP : 中立地がいいですね。僕は彼の地元であるスコットランドには行きたくないですし、彼も僕の故郷で戦いたくはないでしょう。ニューヨーク、ラスベガス、ロサンジェルスとか、どちらの地元でもなく、メディアが多い場所が希望です。
ーーWBSS決勝はどんな試合になると思っていますか?
RP : もちろん僕が勝つ姿を想像していますが、どんな試合になるかはリング上で自分がどう感じるか次第です。僕は様々なスタイルで戦えますからね。僕とテイラーの戦いは数年後にはPPV放映されていても不思議はないカード。ボクシング界ではビッグファイトがなかなか実現しないのが問題になっていますが、スーパーライト級ではNo.1、No.2の激突がこの時点で実現するのだからエキサイティングなことです。
独占インタヴュー・後編に続く