【和歌山】お洒落の”お”の字もない!素朴で庶民的な「中華そば 大福軒」の気になるメニュー
はらぺこライターの旅人間です。今回は和歌山県紀の川市の国道24号沿いにある”中華そば”の専門店の食レポです。この国道沿いは庶民的な食堂の宝庫。お洒落な雰囲気とは縁遠い店が多いけど思わず応援したくなる不器用さと居心地も良さを持っている。今回はそんなお店の一つ。
中華そば 大福軒
和歌山市内から奈良、京都へとつなぐ国道24号を車で走っていると、色褪せた赤い看板の「中華そば 大福軒」が目についた。時計は13時半、昼の混雑も終わったころだろう。今回はここで昼飯を食べることにした。
看板は色褪せ古めかしいが、暖簾はパシッと清潔感があって美しい。私はこのようなお店は ”美味しい率” が高いという自論を持っている。かつて、大阪の関目高殿駅近くにある中華食堂をYahoo記事で紹介した時と似ている。
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扉を開けて店内に入ると、まるで戦場の跡地のような状態になっていた。
というのは…店内には数名のお客、しかし各テーブルに食器が残ったままの状態、座れる席が全く無い。ある意味満席なのだ。片づけないの?お店の方は?と厨房に目を向けると店主一人しかいない。明らかに調理に追われている。
少し待つと、かろうじて座るスペースを作ってくれたが、何と言えば良いのか表現しにくいほど大雑把である。
メニューを見ると、「玉子とじ中華そば」なるものが…。生卵入りの”中華そば”は多いけど、”玉子とじ”はあまり見たことがない。これが気になった。
少し興味が沸いて注文してみたら、見た目はごく普通の「中華そば」だ。
ただ、よくよく見ると…確かに玉子感はある。
ところが、スープを一口飲めば、見た目からは想像出来ない程に玉子の主張が強い。まろやかな味が好きな人はハマるだろう。それにクセになる味だ。
それにしても、お洒落の「お」の字もないこのお店、接客はぶっきらぼうで愛想の一つもない。「店主一人でだから仕方ないか」と素直に受け入れてしまうのも見慣れた風景なのかもしれない。とにかく雰囲気も味も庶民的なのである。
実を言えば、今回食した「玉子とじ中華そば」以外に気になるメニューがあった。「タルタルラーメン」だ。タルタルソースとか入ってるのかしら?
お会計の時に「”タルタルラーメン”って何ですか?」と聞いてみたら白湯スープのラーメンだそう。そして「美味しいから今度食べてみて」と少し笑顔をくれた。しかし「なぜタルタル?」は聞き忘れてしまった。よし、また来よう。こんな店は大好物なのだ。
この飾りっ気のない素朴さ、一生懸命さ、不器用さ、そして何より美味しい。きっとコレが多くの客を惹きつけている人気の秘訣なのだろう。
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中華そば 大福軒
住所:和歌山県紀の川市松井112−2
電話番号:0736-73-2687
営業時間:11:30~21:00
定休日:月曜
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