地元ファンなら誰もが知る〈大盛りのネギとキクラゲの豚骨ラーメンが名物〉創業47年の博多ラーメンの老舗
福岡県福岡市博多区の住宅地とオフィスが混在する博多駅南地区で、昔からずっと変わらない独特な個性を放ち続ける老舗店がある。それが1977年(昭和52年)の創業で、今年で47年目の豚骨ラーメン専門店〈ラーメン住吉亭〉。カウンターが10席ほどと4人掛けのテーブルが1つの地元のラーメンファンの誰もが知る、老舗の有名店だ。
店名の〈住吉亭〉の由来は、現在の所在地(博多駅南地区)の隣接地でもある福岡市博多区の「住吉地区」で創業されたことからはじまる。その後、今の場所へ移転してからも、その屋号は変わらず現在に至る。また、創業当時のことは残念ながら分からないけれど、博多駅南の今の場所でも、少なくとも30年以上は営業されていて、自身も初めて訪れてからそれくらいの年月が経過していて、今も昔も変わらずの〈住吉亭〉ファンである。
大量のネギとキクラゲを盛るスタイル
住吉亭のラーメンの特徴の一つは、豚骨感まるだしの香り強めな一杯で、一瞬濃厚なタイプを想像するも、思いのほか透明感のあるサラリとしたスープで、いにしえな雰囲気を想起させる昔ながらの懐かしい味わい。
丼碗にナミナミと注がれたスープの中には、中細のストレート麺と細切れのチャーシューが潜む。そのスープの上にはネギとキクラゲが大量に盛られていて(それでも昔よりもやや控えめになった気もする)、ひと目見ただけで〈住吉亭〉と分かる象徴的な「博多ラーメン」を、今も変わらず提供し続けている。
ラーメンライスの虜になる最高傑作
定期的に訪れている〈住吉亭〉に、この日2ヵ月ぶりの訪問。ちょっと遅めの時間帯にもかかわらず、店頭2台分の専用駐車スペースはすでに満車で、近隣の有料駐車場へ駐車し歩いてお店へ向かう。店内に入ると奥のカウンターから席が埋まっていて、手前の空席に座ると、いつもの「ラーメン」と「めし」の定番の組み合わせを注文した。自身の中で福岡市内での最高峰を誇るラーメンライスだ。
待つこと少々まずは、こんもりと盛られた「めし」が即行で配膳される。ラーメンができ上がるまでの間、名物の「辛子高菜」の入っている器から、少量を小皿に移し、ラーメンライスの準備を整える。その後すぐに配膳された「ラーメン」は、かなりの透明度のある、あっさりとした見た目ながら旨みは充実している美味しいスープで昔ながらの逸品。さらに、そのスープにピタリとフィットする「めし」との相性が抜群の組み合わせ。
激辛で有名な名物の辛子高菜
配膳された「ラーメン」は、まずはスープとともにネギとキクラゲをワシワシといただく。さらに「麺」と「めし」をスープとともに交互にいただくのが、この上なく幸せな時間。それが、いわゆる「ラーメンライス」の存在感。
博多名物の「辛子高菜」は、豚骨ラーメンとの相性もよく「ラーメン」と「めし」の間をつなぐ、中継役としても力を発揮する。〈住吉亭〉のカウンター上にも「辛子高菜」が紅生姜とともに器に盛られ等間隔に設置されている(お昼遅めだったので辛子高菜の減り具合が半端なかった)。
激辛で、しかも美味しいと評判の〈住吉亭〉名物の辛子高菜。それをお目当てに訪れるファンも多く存在する。しかし一部の方には昔と比べると激辛度が抑えられているらしいが、個人的には今でも十分に激辛。お店おすすめの食べ方通り、まずは少量を小皿に取り分け、そこから少しずつ食べるのがルールだし、残すのはもっての外なので取り過ぎにはご注意を。
ラーメン・めし・辛子高菜が尊い
ラーメンと「めし」とともに辛子高菜を組み合わせるのはポピュラーな食べ方ながら「めし」無しでラーメンの味変として直接投下するのもまた美味しい組み合わせ。最初に配膳されたラーメンはそのままの状態で食べつつ「替玉」の時に辛子高菜を投入して味変するなど、楽しみも人それぞれだし、どの組み合わせも尊い。
ここ〈住吉亭〉は、ラーメン専門店のため、メニュー数はそう多くない。ベーシックなラーメン以外にも、大盛ラーメン、チャーシューメン、ワンタンメンとあり、この日は「ワンタンチャーシューメン」を注文されている猛者もいた。その他のメニューには「ネギ」と「キクラゲ」の増量もあり、注文する際はチョモランマ級の山盛りになるので覚悟と勇気を持ってご注文ください。
野菜補給も兼ねてネギやキクラゲを増量し大量に食べてみる。名物の激辛「辛子高菜」で汗だくになりながら食べてみる。おすすめは、ラーメン、めし、辛子高菜という尊い組み合わせ。博多ラーメンの名店〈ラーメン住吉亭〉をこの機会にぜひご体感ください。
ラーメン住吉亭
住所 :福岡県福岡市博多区博多駅南5丁目5-1
[地図]
営業時間:11時00分~17時00分(O.S.16時50分)※要確認
定休日 :日曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場は店前に2台あり、近隣有料駐車場あり